短編・歌詞

□さやみる
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side美優紀

ザザーン…

秋風になびくように白い波が遠ざかる。

岸辺を振り向くことなくまっすぐに…

思い出たちが沖へ向かう。

コンクリの防波堤。
腰かけるとひんやりする。

太陽が照りつけたあの日の熱は
もうどこかへ消えてしまったね。

サヨナラ
私たちが砂浜に作った山は崩れ、

サヨナラ
悲しみに今流されそう…

瞳閉じれば今でも君が、
微笑みながら話しかけて来るんだ…
辛いよ…

いつものように私を見上げて夏の服で隣にいるよ…

彩ちゃん…

携帯に残ってる、何枚かの写メの中犬とじゃれ合ってる君がピースしてそう最後に何か言ってるよ…

突然
地上からあの空のどこかへ消えた。
君は突然
運命をどう受け止めたのか…?

瞳閉じれば今でも私は
出会った頃の君を思い出すんだ…
これからずっと 一緒にいると
誓い合った2人のことを…


私のことを見守ってた空が
太陽を落とし泣ける場所をくれた。
抱きしめたいよ、抱きしめて欲しいよ…



もう一度…



瞳閉じれば溢れる涙…

大きな声で君の名前を呼んだ…

どうしようもないくらい…

どうしようもないくらい…

星が美しく光る…

瞼開いても君はいないんだ…

私の前には暗い海だけがある…

静かな波が変わることなく…

愛しさ、永遠に運ぶだけ…


サヨナラ彩ちゃん…

サヨナラいままでの私…

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