短編・歌詞

□さやみる
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美優紀!待ってや!

花束や手紙など手にいっぱい抱えて校庭を歩いてる美優紀。

美優紀に伝えたい事がある。

この、胸の想いを。

うまく言葉にできないけど

聞いて欲しい。

だから、待ってや!



いつの間にか
夜も眠れないぐらい
美優紀を想ってた。

眠ったって夢の中で探すくらい想いが募ってた。

ほんまにバカ見たいや。

美優紀は親の都合でこの学校にきた。

美優紀に全部伝えたら、この関係壊れちゃいそうで、でも友達のままじゃ辛くて、だから全部伝えたくて。

でも、いざ美優紀の目の前に立つと、勇気が臆病風に吹かれ散々予習したフレーズが胸から溢れ出して忘れる。

熱くなる鼓動が痛いぐらい
ホントにうちらしくない。

もうカッコ悪くてもええ。
とにかく、美優紀に聞いて欲しいんや。

はじめて会ったのは晴れた日で、一日中暑い日だった。

それはうちと美優紀とが出会えた日で、突然の恋が始まった。

顔もスタイルもすごくタイプ、直球ど真ん中ストライクだった。

美優紀の笑顔は自由だった。
そんな美優紀に夢中だった。
席も近くて、ずっと横顔を見れた。

友達とずっと笑っている顔。

勉強してて集中している顔。

バカみたいにずっと見てた。

それから毎日電話で長話し
でも緊張してまたからまわり。

だれにも負けないデッカイ愛。

そんな気持ちに気付いているか?

抑え切れない想いが増したから勇気を出して一か八か。

飾らない気持ちを持って、
今美優紀に伝えたいことがあるんだ。



本当は、恐くて不安もあるけど、

美優紀のこと、美優紀の夢守れるように、

もっと強くなると約束して

今すぐに、まっすぐに、美優紀の元へいくよ。

彩「まぁーちゅん!ドア鍵閉めろ!愛菜!マイク準備しろ!」

「「うん!!」」

愛「マイクオッケー!」

ま「こっちも!」

彩「よしっ。キュイーン…美優紀!ちょっとまてよ!」

美優紀の名前をマイクで叫ぶ。

校門に向かって歩いていた足を止め、こっちを向く。

彩「うち、まだ気持ち伝えてへん!だから…だから!この歌を聞いてください。」
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