短編・歌詞
□さやみる
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美「さやかたぁ〜ん♪かぁ〜えろ?」
彩「うん!ちょっと待ってや〜」
学校が終わり、うちも今日部活がない。
恋人の美優紀と一緒に帰る。
美「早くぅ〜寒い〜」
彩「マフラーくらいして来い。」
そう言って、自分のマフラーを美優紀に巻く。
美「あったかぁ〜い♪さやかたんの匂いする〜、」
彩「もう。はよ帰るで?」
美優紀の手を取って歩く。
美優紀と他愛もない話をしると、うちらが別れる道についてしまった。
美「また明日ね。」
そう言って笑う美優紀にこんなにも好きだと気づく。
初めて出会ったあの日から増して行く気持ち。
付き合い始めた頃は美優紀の方が歩く歩幅が小さくて、うちが追い越さないように手を握って恥ずかしくてした向いてた。
2人の影を見るだけでも照れてたよ。
そう言えば、もうすぐクリスマス。
そして、クリスマスの日は付き合ってちょうど一年。
クリスマスプレゼント何がいいかな?
あっ!手紙書こ。
古臭いけど、言葉じゃ表せないから。
ねぇ、美優紀。
うちはな、美優紀に逢うためにこの瞬間(とき)生まれたんだよ。
ずっと一緒にいような。
何年先も、ずっとな。
家に帰って、少し真面目に書き始めたラブレター。
彩「あぁー!もー何書いたらええかわからん!」
結果、悪戦苦闘。
手紙でも、言葉でも表せない自分。腹立つわぁ〜。
〜クリスマス当日〜
美「さやかたぁ〜ん♪はい、クリスマスプレゼント♡」
彩「ありがと、///はい。うちからも。」
美「開けていい?」
彩「うん。」
美「指輪や〜!すごい可愛い!あれ?手紙入ってるやん。」
彩「うん。あんま、よくないかもしれへん」
美優紀は、うちの言葉を無視して手紙を読み始めた。
美「…さやかたん、」
いきなり抱きついてきた美優紀。
彩「ごめんな?少なくて、」
美「ううん…すっごい嬉しい。」
彩「うちはな、ずっと一緒にいたいん。
晴れの日も、雨の日も、ずっと美優紀と幸せでいたい。
美優紀とどんな季節もずっと美優紀とみたい。
いままでの愛をこんな言葉で表しちゃった。笑っちゃうよね。
うちのこれまでとこれからの幸せは美優紀の幸せだから。
ずっと手、繋いで
ずっと一緒に、笑って
ずっと一緒にいような。」
美「彩ちゃん、カッコよすぎやねん…」
彩「カッコ良くないと美優紀、そばにいーひんやん。」
美「おる…ずっと、彩ちゃんのそばにおる…」
彩「おう。守ったる。」
チュッ…
クリスマス、改めて繋がったような気がする。
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美優紀へ
美優紀、大好きだよ。
ずっと一緒にいような。
彩より
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