短編
□大切なもの
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〜side彩〜
彩「今日、急に夜勤になった。」
美優「えっ、あ、うん…
わかった。頑張ってね」
朝起きて、美優紀にそう伝える。
俺らは、付き合ってる。
かれこれ、4年目。
今、大学3年。
大学に進学してから、同居し始めた。
正直、俺は美優紀に飽きてきた。
だから、俺は他の女と夜会っている。
バイトだと言って…
抗議が終わり、バイト先へ向かう。
本当は、18時まで。
5時間ほど働き、俺の家ではない場所へ帰る。
ピーンポーン♪
菜々「はぁーい、」
彩「ういっす、」
菜々「バイト帰り?」
彩「うん」
菜々「お疲れ様、ご飯作っておいたよ」
彩「マジ?ありがと!」
菜々のことを玄関で抱きしめる。
菜々「ここではやめて〜」
彩「ええやん、」
菜々「今日、泊めへんで」
彩「それは嫌や!」
菜々「ほら、早く入って」
彩「お邪魔しまーす」
菜々の家に入り、そろそろ使い慣れた部屋のソファーにカバンをおく。
菜々は、俺が彼女持ちだということは知らない。
正直、菜々も彼氏がおる。
でも、今ある事情で海外に行ってる。
その寂しさを埋めるために俺とおる。
菜々が出会って一週間くらいで告白してきた。
菜々「今日、カレー♡」
彩「うまそっ!」
あっ、そー言えば、昨日もカレー食ったなぁ。
美優紀の。
まぁ、ええわ。
菜々「彩?」
彩「…ん?あっ、なに?」
菜々「ぼーっとしてたけど?」
彩「なんでもないで。」
菜々「そっ、食べよ?」
彩「ほーい。」
食事を済ませ、シャワーも浴びた。
彩「菜々、酒は?」
菜々「え、もーないん?」
彩「なぁーい」
菜々「買わな、」
彩「一緒にいこーぜー」
菜々「うん。」
俺らは、手をつないで近くのコンビニへ向かう。
誰かが見てるとも知らずに…