短編2

□初めてなのに…
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西『あ、綾乃ちゃんや〜』




綾『お久しぶりです』




西『ゆっくりしてってな?』




綾『はい、ありがとうございます』




美「パパは?」




西『まだ仕事やで
もうそろそろ帰ってくると思うけど』




美「そっ」




西『ご飯は?』




美「もう食べたから大丈夫」




西『わかった
アイスあるから食べてええよ』




美「それ、祐希のじゃないの?」




西『おらへんからええよ』




美「また桃子の家行ってんの?」




西『うん』




美「祐希もよく家にいないね」




西『まぁ、ええんちゃう?
パパと喧嘩せぇへんし』




美「そーね…(笑)」



学校帰り、
綾と少し出かけたあと
私の家でお泊まりすることに

家にはママ1人だけだった

今日もきっと
パパは遅く帰ってくるはず


ママだけだし、のんびり出来る



外出先で
夕飯を済ませたため
お風呂に入り
ママも一緒に
リビングでくつろいでいれば
疲れた顔して
パパが帰ってきた



白『ただいまー…』




西『おかえり』




美「おかえり」




綾『お邪魔してます』




白『あれ、綾乃ちゃん来てたんだ』




美「今日泊まりだから」




白『そっか、
ゆっくりしていってね』




綾『ありがとうございます』



いじってこないってことは
相当疲れてるんだな



西『パパ、お風呂入ってきな』




白『うん、
てか、祐希は?』




西『今日、飛鳥の家に泊まり行っとる』




白『また?』




西『うん
なんか遊び行くーって
学校帰りすぐ行ったで』




白『ななみんに
お礼しとかなきゃ』




西『せやな』




白『その前にお風呂入ってくる』




西『うん』




美「美波達も寝よ」




綾『うん』




西『おやすみ』




美「おやすみ」




綾『おやすみなさい』



パパがリビングを出た
後を追うようにリビングを出た



綾『明日どこいくのー?』




美「まだ内緒」




綾『ケチ』




美「楽しみの方がいいでしょ」




綾『そーだけど
少しは教えてくれてもいいじゃん』




美「また明日ね」




綾『むぅ…』



私の部屋に来て
明日のことをしつこく聞かれる


明日は、綾がずっと
行きたいって言ってた場所に
連れて行ってあげようと
私の頭の中で計画中


まぁ、向かってる途中で
気づくと思うんだけど



美「まだ眠くないの?」




綾『うん』




美「なんか見る?」




綾『見たーい』




美「じゃ、美波
水取ってくるから
選んでおいて」




綾『うん』




美「なにか飲む?」




綾『ううん
美波からもらう〜』




美「あげないよ?(笑)」




綾『いじわる』




美「嘘だよ(笑)」



私は部屋を出て
キッチンへ向かった


もう、電気が消えてたから
パパとママも部屋にいるんだ


冷蔵庫から
ペットボトルの水を取って
自分の部屋へと戻った



西『んっ…まい、や…///』




白『七瀬…』




西『あかっ、あぁっ…!///』




白『かわい…』



おいおいおい…
聞こえてるんですけど…



西『んんっ…!///』




白『声出してよ…』



出すな。
お願いだから、出すな。



白『チュッ…
またいきそうなんでしょ…』



いや、まて
何回やってんだよ



西『う、ん…///』




白『フフッ、いかせてあげる』



1回で終わらせろ、変態オヤジめ


階段を登っている途中から
自分の部屋の前まで聞こえる声


さっさと部屋に入って
映画見ようっと


そう思って
扉を開けた瞬間…



綾『あ、美波おかえ…』
西『んっ、あぁっ…!!///』



美「っ!!」
綾『っ!!』



うっわぁー…
最悪…


あっちはいいかもしんないけど
こっちはよくないやつな…


綾に聞かれるって言うのが
1番最悪なんだよ


せめてさ、
綾がいない日に
やって欲しいよ


私は直ぐにドアを閉めて
何事も無かったかのように
綾の隣に座る



美「何見るの?」




綾『ん、これ…///』



綾も顔赤くなっちゃってんじゃん
可愛すぎるんですけども


でも、ここでやるわけにはいかないし…


ほんと困ったことしてくれるよな
うちの親って


綾が選んだ映画をセットして
見始めたけれど、
映画に集中出来るわけなく
その集中は綾に行ってしまうわけで…



綾『美波?』




美「え、あ…なに?」




綾『ちゃんと見てる?』




美「あ、うん」




綾『そっ、』



それだけ聞いて
またテレビに視線を戻す綾


ちゃんと見れるわけないじゃん


多分、あの2人は
まだ終わってないよ


ド変態なパパだし
断れないママだし



綾『ねぇ』




美「ん?」




綾『もう寝よ?』




美「え?まだ途中だよ?」




綾『いいよ
だって、美波
全然見てないし』




美「っ…」




綾『つまらない?』




美「いや…
そういうことじゃないんだけど…」




綾『また今度見れるし
今日は寝よ
明日も早いから』




美「う、うん…」



リモコンで
停止ボタンを押して
そのままテレビを消した綾


なんか、申し訳ないことしちゃったな…


2人でベッドに入って
電気を消す


さっきの出来事が頭の中に
まだ再生されてて
やっぱり最悪だわなんて思う


あんなことがあれば
目はぱっちりで
寝るなんてことが出来なかった


綾はと言うと、
もう目を閉じて
眠りにつこうとしてる


綾見てれば
自分も眠くなるかな


自分の腕を枕にして
彼女の綺麗な髪に触れる



綾『美波…』




美「ん?」




綾『なんで、美波は手…
出してこないの…?』




美「へっ…?」



いきなり聞いてくるから
変な声が出た



綾『付き合って結構長いのに…』



うっわ…
これ、絶対に
親はお盛んだから
絶対美波もそういう考えしてる
って思われてるやつだわ


それだけは絶対思われたくない


それに…



美「大切に、したいからだよ…///」




綾『もう…
大切にされてるよ…』




美「でも…」




綾『っ…
もう、いい…』




美「綾っ、」



私に背中を向けた綾


珍しく怒ってる


まぁ、しょうがないのかな
もうすぐで半年になる私達


世間一般的に考えれば
もう終わっていてもおかしくない


でも、本当に
綾のことは大切にしたいんだ



美「怒らないでよ」




綾『嫌なんでしょ…』




美「そんなこと言ってないじゃん」



綾に腕を回して
引き寄せるけど
その手を払われた



美「はぁ…」




綾『ほら…』




美「違うよ
綾のこと本当に大切にしたいんだよ
歯止め効かなくなって
傷つけたくないから」



素直に思ってることを言った


綾は背中向けてるけど



綾『美波…』



やっとこっち向いてくれた



こっち向いたと思ったら
ちょっとだけ近寄ってきて…



綾『歯止め、効かなくてもいいよ…?』



なんて、上目遣いで言ってきた


ゴクリと
私の喉がなった



まって…
まじで、これ可愛すぎるんですけど…



美「いいの…?ほんとに、」




綾『うん…
美波、がいい…
初めては…///』




美「綾…」



私は綾に股がった



そして、
軽くキスを落とす



美「嫌だったら言って」




綾『大丈夫…』




美「すぐやめるから」




綾『う、ん…///』



綾との初めての行為…


って思った瞬間



ガチャッ、
白『美波ぃ〜、起きてるー?』



最悪なやつが来た


私は直ぐに綾の上から降りて
隣に寝転んだ


綾は
手で顔を覆い隠した



白『あら、お邪魔した?』




美「ふざけんなよ、まじ…///」




白『エヘヘッ、ごめんごめん』




美「明日ママに言うから」




白『っ!!!
ごめんなさい。おやすみなさい。』



バタンッ!



私がそう脅せば
パパはすぐにドアを閉めて出ていった



美「はぁ…
ふざけんなよ…」




綾『見られ、ちゃった…///』




美「マジでごめん…」




綾『ううん…///』




美「あー…もう…」




綾『フフッ、美波』




美「ん…?」




綾『お預けだね』




美「っ…///」




綾『もう寝よっか』




美「うん…///」




綾『おやすみ』




美「…綾」




綾『ん?ンッ、』




美「おやすみ」




綾『フフッ、ドキドキしてるでしょ』




美「し、してないし…!///」




綾『嘘だぁ(笑)』




美「っ、///
もう寝るから///」




綾『ちょっとー』



私は綾に背中を向けて
眠りについた


綾はと言うと
私の背中にピッタリくっついて
眠りについた



私よりも先に寝たから知ってる



可愛い寝息が聞こえたから











西「美波〜、朝ごは…
フフッ、仲ええなぁ」



朝、
なかなか降りてこない
美波たちの様子を見に行ったら
まだ仲良く寝てた


お互い向き合って
美波は腕を回してる


ななたちが
美波たちくらいの時
全く同じことしてたなぁ
なんて懐かしく思った



白『七瀬ぇ〜
何してるのー
ご飯冷めちゃうよー』




西「今行くで」




白『はーい』



ななは
静かに扉を閉めて
リビングへと戻った



白『美波たちは?』




西「まだ寝とるよ」




白『そっかー
寝不足なのかなぁ』




西「え?」




白『フフッ、昨日ね
美波たちの様子見に行ったら
美波が綾乃ちゃんの上に股がってて
なんかいい雰囲気だった、、よ…』




西「まいやん」




白『はい…』




西「なにしてんねん」




白『こ、これにはわけが…!!!』




西「自分の見られたら
怒るくせに
なんで人のはそうやって話せるん?
悪趣味すぎるし
人にされて嫌なことなんで
そうやって自分はできるん?」




白『ごめんなさい…』




西「2週間ななに触れるの禁止」




白『それだけはぁぁぁ…!!』




西「絶対に許さへんから」




白『そんなぁぁぁぁ…!!!』




美『ん…おはよ…』




西「あ、おはよー」




白『美波ぃぃー…!!!
聞いてよぉぉぉ…!!!』




美『なに…朝から…』




白『ママがぁ…!!』




美『なに…』




白『2週間も触るの禁止ってぇ…!』




美『触るの禁止…?
あ、
そんなの当たり前でしょ』




白『え…』




美『まじで昨日のことは許さないから』




白『美波までぇー…!』




美『ふんっ』




西「これで懲りてくれたらええんやけど…」



昨日、
数え切れないくらい
いかされて
重い腰無理やり動かしてる
ママさんでした


ちゃんちゃん
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