番外編

□あなたに贈る愛
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理「ねる、帰ろっか」




ね『うん』



学校が終わり、
ねると家へと向かう

その途中、
不動産屋があるから
たまに張り替えられている
部屋の間取り図を
見て、この部屋がいいねとか
話して帰るのが
最近の楽しみだった


ねると2人で住めるように
なるのはあとすこし
バイトを頑張ってる

ねるも、欲しいものあるのか
分からないけれど
何も買わずに貯めてくれている

ねるがお金を使うのは
葵と遊びに行く時くらい

私もねるにプレゼントを
買うくらいだけだった



ね『なぁ、理佐』




理「ん?」




ね『最近、喧嘩しとらんね?』




理「そーだね」




ね『やっと真面目になったと?』




理「昔から真面目だから(笑)」




ね『真面目じゃなか、
そこらのチンピラと
いつも喧嘩しとったやん』




理「それは、
ちゃんと意味があるから(笑)」



最近、おやじ狩りを潰すのも
やっていなかった

見かけないって言うのもあるし
私も愛佳も
恋人といる時間を大切にしていた



ね『でも、ねる嬉しいよ』




理「フフッ、そっか」




ね『理佐の手が綺麗やけん』




理「そーだね…」



例え、いいことをしていても
ねるからしたら
人を殴ってるわけだから
いい思いはしてないだろう



ね『でも、
おやじ狩りを無くすの
やめてなんて
ねるは言えんから…』




理「最近はしてないから
安心して、
これからは愛佳とも話して
喧嘩で解決するようなことは
しないようにするから」




ね『うん…』




理「汚れた手で
ねるのこと触らないよ」




ね『ん…』
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