番外編

□永遠の愛2
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白『なぁーちゃぁーーーん』




西「んー?」




白『夏休み始まるじゃん!
あっち遊びに行こ!』




西「遊びに行くんやなくて
仕事しに帰るんやろ?」




白『仕事は2割!
遊びは8割!!』




西「もぉー、
仕事せーへんと
なな遊ばへんからな」




白『ちゃんとするから〜』




西「いつ行くん?」




白『奈々未と話してて
予定立てたのは
夏休み入ってすぐかな?
あっちでできるだけ過ごしたいしさ』




西「んー、そーやな」




白『でも、なぁーちゃんも
実家帰りたいと思うから
日にち行ってくれれば
私送るよ』




西「まいやんも一緒に行こ」




白『え?』




西「まいやんのこと
お母さん達に
言ってへんもん」




白『それって
紹介するってこと?』




西「まぁ、そー言うことやんな」




白『ウヘヘッ、挨拶や〜』




西「顔ニヤけてる」




白『だって嬉しいもーん!』




西「分かったから、
くっつかんといてー
暑い」




白『今日もツンデレだな♡』




ピーンポーン




西「あ、飛鳥や」




白『飛鳥?』




西「そう、今日
うちに遊びに来るねん」




白『えぇー、なぁーちゃんと
一緒に過ごそうと思ったのにー』




ななに抱きついてこようとする
まいやんから逃げて
玄関のドアを開ければ
飛鳥とななみんがいた




西「あれ?ななみん
用事あるんやないの?」




奈『なくなったからきたんだ
大丈夫だった?』




西「うん、大丈夫やで」




飛『なぁーちゃん、部屋入れて
暑すぎて倒れそう』




西「そーやな(笑)」




暑さに弱くなった
ななと飛鳥

仕方ないことだ



クーラーの効いた
部屋へと2人を通す




白『げっ、奈々未いるじゃん』




奈『げっ、ってなんだよ』




白『もぉー』




飛『まいやん、仕事しな』




白『仕事なんてないよ』




奈『じゃ、これは何?』




白『うぎゃ!』




まいやんは
座っていたソファから
降りて後ろに隠れた




奈『あのさー、
トップなんだから
ちゃんと仕事くらいしてよ』




白『あっちでやる気だったのー…』




奈『あっちでも終わらないでしょ
どーせ、
なぁーちゃん連れていくんだから』




白『くそぉ…』




奈『あんたがやらないこと知ってるから
私はこんなにあるんだけど』




白『やります!』




まいやんは
ソファからダイニングテーブルの方へ
移動して仕事を始めた




飛『相変わらずうるさいね』




西「フフッ、やろ?」




ブーブーッ、
ブーブーッ、




白『あれ?愛佳だ
もしもーし、久しぶり
うん、そーだよ
え!まじ?』




まいやんの携帯がなり
相手は愛佳だった
会話をしていれば
急に驚いて嬉しそうな顔をした




白『あ、でもちょっと待って
なぁーちゃん』




西「んー?」




白『愛佳と理佐
こっちに来てるらしいんだけど
会いたいって
会ってきてもいい?』




西「ここに呼んでもええよ
どーせ外出たら暑くて
行く気なくなるんやから」




白『ほんとに?
なぁーちゃん愛してる!』




飛鳥とななみんがおるのに
何のためらいもなく抱きついてくる




西「離れて///」




飛『フフッ、なぁーちゃん照れてる〜』




奈『飛鳥、からかわないの』




飛『はーい』




奈『それに、麻衣
愛佳と電話繋がってるんでしょ』




白『あ、忘れてた
もしもし?愛佳?』




少しして
愛佳と理佐が家へやってきた











白『久しぶりー!』




愛『お久しぶりです!』




理『お邪魔します』




電話を切ってから
本当にすぐ
2人は麻衣の家へ来た




愛『あれ、飛鳥さんと
奈々未さんもいるんですか』




奈「うん、遊びきたんだ」




理『こんにちは』




麻衣みたいに
うるさい愛佳と
相変わらず
クールな理佐




愛『何してたんですか?』




白『仕事〜』




理『あ、奈々未さん
頼まれたやつまとめて
あっちに置いておきました』




奈「あぁ、ありがとう」




愛『さすが理佐』




理『愛佳が仕事しないから』




愛『してるもん!』




理『警備関係だけでしょ』




愛『それも立派な仕事〜』




白『ごめんねー、2人とも』




愛『ん?』




白『あんまり帰れなくて
任せっきりで』




理『しょうがないですよ
学校だって、恋人だって
こっちなんですから』




愛『そーだよなー
私もこっちで生活してみたい』




奈「あ、そーだ
テチはどーした」




愛『呼べば来るんじゃないですか?』




理『デートでしょ』




愛『あー、もしかしたら』




白『連絡してみれば?』




愛『はーい』




愛佳が席を外して
テチに連絡をする




理『ところで、
皆さんいつ帰ってくるんですか?』




白『夏休み入ってからかな』




理『あと、2週間くらいですか?』




白『でも、途中で帰るかも』




理『え?』




白『流石になぁーちゃん
実家に帰らせてあげなきゃ』




奈「そっか」




西『でも、少しだけやで』




奈「どーしよう
飛鳥、なぁーちゃん
こっち帰ってくる時
飛鳥も帰ってきたい?」




飛『その時の気分』




奈「はいはい、(笑)」




飛鳥はゲームに集中していて
返しが適当だ

ちなみに、
さっきから2人は
ソファに座って
おじさんみたいに足を組んで
ゲームをしていた

2人の集中力はすごい




愛『麻衣さん、
テチ来てもいいですか?
今、デートしてて
帰ろうかと思ってたらしいですよ』




白『なぁーちゃん、
テチとねるちゃん来てもいい?』




西『うん
あ、やばい』




白『ダメだこりゃ(笑)』




奈「呼んでいいよ
匂い嗅げば道教えなくても
来れるでしょ」




理『多分、テチなら』




愛『まぁ、何も言わなくても
来れるでしょ』




理『流石にそれは言えよ』




で、結局何も言わずに
20分経った今、


ピーンポーン



愛『うぉ、あいつすげぇ』




理『本当に来たね』




嗅覚が優れている吸血鬼の理佐
テチが来たことがわかったみたい




平『こんにちは』




白『久しぶり』




愛『私達も久々に会うね』




平『あっち帰ってないからね』




奈「テチ帰るの?」




平『いや、あんまり考えてないです』




白『私たち、夏休み入ったら
すぐ帰るけど、一緒に帰る?』




平『んー、ねるに聞いてみないと』




いつの間にか飛鳥の隣に座って
2人がやっているゲームを見ている
ねるちゃん




平『今はなんか聞けない感じですね』




奈「そっとしといてあげよっか」




私はテーブルに広げた
仕事を再開する




白『あ、今
あっちに誰がいるの?』




愛『茜がいますよ』




白『大丈夫なの?』




愛『はい
何かあったら連絡してって
伝えてあるので』




理『茜もしっかりしてるので』




白『頼りになるなぁー』




奈「早く仕事終わらせて」




白『はい…』











白『終わったぁー!!!』




理『お疲れ様です』




奈「これで一通り終わったね」




飛『奈々未〜、お腹空いた』




奈「だって、麻衣」




白『私は疲れたの!』




西『なんか作る?』




白『食べるー!』




奈「なぁーちゃん1人で
やらせないの
あんたもやりなさい」




白『ブーブー』




ね『ねるやりますよ』




西『ええよ、座ってて』




ね『申し訳ないので』




白『いい子だねぇ、ねるちゃん』




愛『自然児だけどねー』




ね『愛佳、余計な事言わんの』




愛『ほーい』




理『私もやりますよ』




白『理佐!
なぁーちゃんに近づくな!』




奈「だったら、お前がやれ」




白『イデッ』




西『フフッ、
じゃ、お願いしようかな』




3人がキッチンに入り
ご飯を作ってくれた




平『あ、ねる
夏休みさ、あっち行く?』




ね『どっちでもよかよ
お母さん達、どーせ
旅行やけん』




平『じゃ、麻衣さんたちと
一緒に行かない?』




ね『ええよー』




飛『ねるちゃん、方言なんだね』




西『どこなん?』




ね『私は、長崎です』




愛『へぇー、長崎




ってどこ?』




理『ガクッ…』
奈「ガクッ…」




愛『へっ?』




平『日本の下の方』




愛『ほぇー』




白『知らないやつ多いよね』




理『あっちで学ぶんですけどね…』




飛『なんで知らない人多いの?』




奈「あっちの世界と
こっちの世界が繋がってる場所が
関東の山奥にしかないからだよ」




白『だから、吸血鬼たちは
関東、遠くて関西までしか
行かないんだ』




飛『へぇー』




奈「でも、私たちは
いろんなとこ行ったんだ」




白『旅行しにね』




理『最近はヨーロッパにも
繋がったらしいですけど』




白『ヨーロッパ行ったね』




奈「ここの方がいいけどね」




愛『いーなー
人間界旅行とかしたい』




平『愛佳、お金ないじゃん』




愛『そこが問題なんだよね』




平『私もお金ないから困ってる』




奈「政府のやつなんだから
お金もらってるでしょ」




平『愛佳はそうですけど、
私は違うので支援も何も無いですよ』




白『政府のやつになればいいのに』




平『まぁ、考えときます(笑)』




西『出来たでー
持って行って』




白『はぁーい
うまそー!』




西『こら、つまみ食いしたらあかん』




白『ごめんなさい…』




3人が作ってくれたご飯を
テーブルに並べて
みんなで囲む




奈「2人はいつ帰るの」




理『そろそろ帰ろうと思ってます』




愛『茜が一人でやってるんで
流石にこれ以上は』




白『私達も早く帰らなきゃね』




奈「てちも帰ってきなよ」




平『はい』




愛『でも、てち帰る家ないじゃん』




平『そう、そこが問題なんだよね』




白『そーなの?』




平『私は、人間に親を殺されてるんで』




『『『っ!!』』』




私たち4人は驚いた




平『まぁ、でも
今はなんとも思ってません
だから、ねると一緒にいますし』




奈「それ、いつの話?」




平『私が人間でいう
3歳の時に殺されました
記憶ちゃんとありますよ
家族で人間界に来た時に
金目当てで殺されたんです
私は匂いを嗅ぎつけて来た
吸血鬼に助けられて
あっち戻ったんですけど』




白『なにそれ…
知らなかった…』




西『なんか、
人間の身として
申し訳なさがあるよな…』




飛『私は人間嫌いだし』




愛『アハハハッ!
飛鳥さん、人間なのに?(笑)』




奈「飛鳥も色々あったの」




理『あんまり聞かない方が良さそうですね』




平『吸血鬼だからって
殺された訳では無いので』




白『人間ってよくわかんないねー』




西『吸血鬼もよく分からへんから』




飛『特にまいやん』




白『2人ともひどいなー!』




奈「うるさい」




白『ごめんなさい…』




ね『フフッ、トップさん
面白いんやね』




愛『でしょー』




平『うるさいけど』




白『こらっ』




理『まぁまぁ、(笑)』












愛『じゃ、私たちはあっち帰りますね』




白『うん
夏休みくらいには行くから』




理『はい
何かあったら連絡します』




奈「分かった
茜にもよろしく言っといて」




平『じゃ、私たちは
また、学校で』




西『ねるちゃん、またきてな?』




ね『はい
お邪魔しました』




飛『ばいばーい』




4人は家を出た




白『2人はいつまでいるのよ』




奈「何その言い方」




白『なぁーちゃんとの
ラブラブタイムを!!』




奈「片付けなさい」




白『わかってるよ!』




飛『なんで怒ってるの?』




奈「知らない」




西『フフッ、
早くななと
2人になりたくて
怒ってんねん』




飛『じゃ、今日泊まろうかな』




奈「だーめ、
私も飛鳥と2人になりたいから」




飛『手がいやらしい』




西『フフッ、ラブラブやな〜(笑)』




白『なぁーちゃん、
洗い物終わったよー』




西『ありがとー』




奈「じゃ、私達も帰ろっか」




飛『うん』




奈「じゃ、麻衣
私達も帰るから」




白『あいよ
夏休み入ったらだけど
いつ頃か決まったら言うわ
それか、決めてくれてもいいし』




奈「うん、分かった」




西『じゃーね、飛鳥』




飛『うん、ありがとー』




私たちは荷物を持って
麻衣たちの家を出た
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