短編・歌詞
□さやみる
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私たちは体育館でバスケの試合だった。
私たちは1試合目と2試合目だった。
山本彩たちは2試合目と3試合目だった。
だから、バスケ部の人以外のクラスの人で男子を応援した。
あっ、私たちはバスケ部の人が5人いたから2試合とも勝ち♡
ピッー!
ホイッスルの音がなった。
確か、20分だけだったような?
美優「なぁ、菜々ちゃん、」
菜々「ん?」
美優「試合何分?」
菜々「20分やで。
さっき、隣のクラスの子が言ってたんやけど、
相手のクラス結構強いらしいで。」
美優「でも、うちのクラスが勝てば総合優勝やろ?」
菜々「そやで。」
女「あっ。やばいよ、」
あるクラスメイトがつぶやく。
試合の方に目をやると、相手のクラスの男子がトップでドリブルしていた。
これじゃ、ゴールキーパーとの一対一やん…
菜々「あっ!山本くんや!」
相手の後ろから走って追いかける山本彩がいた。
足速っ、((((;゚Д゚)))))))
相手の前に回り、ボールをカットしていた。
菜々「やばいな!ちょーかっこいいやん!」
あっ、そういえば、菜々ちゃんも山本彩のこと好きとか…
こんな近くにライバルぅ!?
女1「なぁなぁ、後何分?」
女2「んー、あと五分くらい?」
お互い0-0。
もう、終わりなんかな?
と思ってたら、
山本彩が福本愛希から、パスをもらい遠くからシュートを打った。
菜々「ポストちゃう?」
初心者の私が見てもポストっぽかった。
でも、、、
ゴールネットが揺れた。
菜々「入った!」
ギリギリ角に入った。
と、同時に、、
ピッー、ピッー、ピッーー!
試合終了の笛がなった。
美優「勝った!」
菜々「やったー!」
菜々ちゃんと2人で喜んでたらあのことを思い出した。
美優「あぁぁぁ!!!」
菜々「なんや、急に〜。
びっくりするやん!」
美優「ご、ごめん、、
約束があったわ…」
先生「女子集まってー。」
菜々「みるきー、いくで?」
先生と菜々ちゃんに呼ばれ、体育館に行く。
総合優勝の表彰とは別に、女子だけの表彰もある。
でも、表彰なんて言ってる場合なんかじゃなかった。
総合優勝の表彰も終わり、部活の人は部活、帰る人は下校と言う形になった。
山本彩はどうせ部活やろ。
にーげよ♡
彩「渡辺!」
げっ!
恐る恐る後ろを振り返ると、、
彩「逃げんなや。」
仁王立ちしてる山本彩。
美優「に、逃げてなんかないで!」
彩「完全帰宅しますぅ〜、みたいな感じやん。」
まぁ、そうなんですけど…
彩「あの約束忘れてへんよな〜?笑」
やっぱり覚えてるかぁ〜…
口角をあげ、悪魔の笑みでこっちを見てくる。
ほんま、悪魔や…
彩「ほれ、行くぞ。」
美優「ちょ!」
手を引かれ学校を出る。
校門を出ても、手を繋がれたまま。
美優「いつまで繋いでるん?」
彩「嫌や?」
美優「いや、別にええねんけど…」
彩「ならええやん。」
さっきは手首だったけど、今は恋人繋ぎ。
美優「なぁなぁ、今日部活は?」
山本彩は軽音部。
ボーカル兼ギターをやってる。
文化祭の時始めて見て、惚れた。
彩「今日はない。
つか、休んだ。」
美優「悪い子やな〜♪」
彩「悪ないわ。」
美優「それじゃ、サボリ魔〜♪」
彩「ちゃんと、用事があるから休んだんや。」
美優「用事って?」
彩「まぁ、わかるわ。」
なんのことやろ?
会話をしているうちに、私の家の近くまでついてしまった。
もうちょっと一緒にいたかったなぁ。
美優「それじゃ、ここら辺だから。」
彩「あぁ。」
手を離してくれるかと思ったけど、離してくれなかった。
美優「やま、もとくん…?」
彩「ん…」
繋がれてる手を引っ張られ、山本彩の胸の中に収まる。
えっ///ちょ、恥ずい///
彩「美優紀…」
名前を呼ばれ、おでこらへんに何か触れた感じがした。
キス…?
彩「球技大会勝ったからな」
顔をあげたら、口角をあげて笑っている山本彩がいた。
さっきは、悪魔って思ったけど、今は悪魔なんて感じじゃない。
美優「好きや…」
彩「俺の事?笑」
美優「ちゃ!ちゃう!」
嘘になっちゃうけど…
彩「俺は、美優紀のこと好きや。」
美優「えっ…?」
彩「それだけ。」
山…
彩は、私を離して帰ろうとした。
私は彩の腕をつかんだ。
美優「私も好き…///」
少し間が飽き、
彩「俺とずっと一緒にいてくれますか?」
美優「はい…///」
彩「よっしゃー!」
彩はその場で叫んだ。
近所、迷惑や。笑
彩「美優紀、」
名前を呼ばれ顔をあげると彩の顔が近づいてきて、距離が0になった。
今度はお互いの唇。
彩「これからよろしくな♪」
美優「うん!」
卒業前にこんないいことがあるなんて♡