短編・歌詞

□さやみる
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side美優紀

私はある人に少し思いを寄せている…

その人は山本彩。

男子のイケてる人たちの中心。

そして、今日は学年最後の行事。

球技大会で
男子はサッカー女子はバスケ。

でも、球技大会をサボろうとしてた。

私だってあんまり動くの好きやないから出たくないのに…

山本彩を中心として。
そう、やる気ない男子たち。

男「かったるわ〜」

なんて逃げようとするから教室で詰め寄った。

誰かが一人でもソッポ向いてたら
ひとつになれるわけないじゃない!と学級委員の菜々ちゃん。

最後くらいは勝ちたいよ。

わたしもそれは、思う。

校内で一番弱い奴らだってそんなレッテル貼られてもいいん?

机の上に足を乗せたあなたが本気になってくれなきゃ始まらないよ。


まず最初に…


さあ、正義の味方じゃないヒーロー。

私のことが好きなら一度くらいはお願い聞いてよ。

どれくらい戦いに意味あるか誰もわからないけど、

あなた以外この男子をまとめられるのはいないから立ち上がってよ。
マイ・ヒーロー


あと数ヶ月で卒業だから、
みんなで思い出作りたい。

力を合わせた今日の出来事が何かを変える気がしたんだもん。

ちょっとぶっきらぼうにニコリともしないで

彩「うるせぇな、わかったよ」

って言ってくれた。

土壇場、最後にいいクラスだったなっていつかどこかで昔話したい。

2試合目が始まる時、ちょっとだけ外を見たら山本彩が立っていた。

サッカーボールを持ち、校庭の真ん中に立った。

あなたが今までで一番頼もしく見えたよ、眩しいよね。

なんで、やる気になったか?

それは、、、

山本彩が、「わかった」って言ったあと、

彩「渡辺、」

美優「ん?」

山本彩に呼ばれ、そっちに行くと耳元で

彩「総合優勝してお前からのご褒美があるなら。」

なんて言うから、あっさりOKした。

美優「それで、ご褒美はなんなん?」

彩「キスや♡」

っ…/////

色っぽくて、意地悪に言ってきたから照れた。

それで、出てくれた。
私のキスをご褒美に。
釣られまくりのマイ・ヒーローさんね。
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