威風堂々

□。*プロローグ*。
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「凛ちゃーんっ」




どたばたと大声を上げながら
俺の方へ向かってくるのは

俺の母親 蓮歌(レンカ)


天然ボケってゆーかもうボケ??
ってくらいの天然。




「おーい!凛ちゃん聞いてるのっ??
 凛ちゃーん





 ……きゃっ!!」




どんがらがっしゃーん




はい。今日もやりましたよ今日も。

そんなに食器割ってたら
食器さん毎日可哀そうよ…





『…とりあえず落ち着いて

 こっちの席に座ってまってて』




二次災害が起きないように
割れ物を片づけながら
蓮歌を椅子に座らせる。



『んで、何を言おうとしてたの?』



蓮歌は今まで言おうとしてたことを
忘れてたのか、
はっとした顔をして考え事を始めた。

頭弱すぎだろ…。



「あっ…!!

 思い出した

 入学についてなんだけど…

 凛ちゃん聞いて怒らないかなぁ」



どんだけ俺をキレ性だと思ってんだよ

てか、入学の話とか大切だろ。
迷ってないで言えよ!!


『別に怒らないし

 逆に早くいってよ』


「あのね…
 
 学校の入学金振り込んでなかった☆

 でー。学校に相談したら
 編入生としてきていいって

 テストは前やった模試だから
 凛ちゃんは見事合格☆

 やったね!」


ちょっと皆、このひと●していいかな?
さすがに親でも殺意わくよ、うん。



『模試って簡単じゃなったか?
 あんなのでいのか?』


「んー学校の先生がいいって言ったから

 大丈夫でしょ!

 凛ちゃんごめんねー♡」


こうして、上目使いなんてしてくる
童顔ババァのおかげで聖燐学園に
俺は編入生として入学する事になった。
 

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