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□ホームビデオ
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kei*side
おはようございます。
今日は雑誌の撮影なので、現在BESTの楽屋にいます。
10時から開始で今は9時45分。
慧「やっぱり、だいちゃん遅いよ〜お」
薮「伊野尾。うるせえ」
薮さん、怒らないでください。
光「しょうがないよ、いのちゃんが1分ごとにだいちゃん、だいちゃん言うんだから」
高「それよりそのビデオなに?」
続けて光、高木が言えば視線は俺のカメラ。
慧「あ、これ?だいちゃん観察記録!」
カメラを一周させ部屋みんなに見せるように披露する。
高「それさ…、みてもいいの?」
慧「んー、まあいいけど!その代わり!だいちゃんに惚れるとかなしだからね!」
声をそろえて"絶対ないから"なんて言ってるけど、どうもその言葉信用し難いんだよな〜
だって!そのビデオのだいちゃん見れば絶対惚れるもん!可愛いもん!
ビデオカメラを操作し、3人が動画を見始めた。最初の方はだいちゃんが撮影している風景とか楽屋でみんなとお喋りしている風景をみているのか、ほのぼのしている。
かわいい、かわいい、なんて言ってる。
ほら!だから言ったじゃない!!可愛いって!
薮「おい、これはなんだよっ」
慧「え?あぁ、寝ている姿をばっちりと!…ってぇ…、何すんだよお…」
薮「正座」
慧「え…」
薮「いいから」
なぜかわからないけど、俺、正座させられてます…。
「おはようございます〜っ!!!」
その時、だいちゃんが楽屋に入ってきた。
慧「だいちゃ〜ん…」
大「どしたの、正座なんかさせられちゃって」
光「アリーみてよ、これ!」
光は薮が持っていたビデオを取り上げだいちゃんに見せた。
だいちゃんはなになに、と興味津々にそれを観ようとしている、というか観た。
するとみるみるうちに顔が真っ赤になり涙目で俺をにらんだ。
だいちゃん…、そんな目してもそそられるだけだから…。
大「なにこれ…っいのちゃんこれ」
慧「いや、だいちゃん?」
大「だいちゃん?じゃないよ!これどう考ても盗撮だからね」
ほかのメンバーもうんうん、と頷いている。
けど、高木だけは違った。
高「なにこの有岡くん!かわいいね!伊野尾くんすげえよ!」
慧「だろだろ!わかってんな〜」
二人で画面に映るだいちゃんの姿をみて黄色い声をあげていたことも相まって、薮とだいちゃんにこっぴどく叱られた。
慧「すみません…。でもやめないもん!だってどんなだいちゃんも残しておきたいもん」
大「いのちゃん…/」
光「だいちゃん、そこ照れるとこじゃないよ」
なんか最後にみんなからの溜息が聞こえた気がしたけど。
高「伊野尾くん!また撮ったらみせて」
大「いのちゃん!だめだからね!!!」
慧「わかってるよ」
ふふ、また高木に見せてやろーっと。
*fin*