zoo
□夜のイルカ
1ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
星が綺麗だけど風の強い夜。
パーカーのフードをかぶってブランケットを巻いて見張り台で1人。
ハートの潜水艦でイルカを一緒に見た夜を思い出す。
(イルカいないかしら…)
ちょっと今日は海が荒れててイルカさんがジャンプしたくなるほど気持ちのいい気候ではない。
水筒にいれた温かい紅茶を飲んで一息つく。
さて……
今から見張り番どころじゃない。
ローの怒りを鎮めなきゃ。
電電虫祈りの合掌をむけてから番号を伝える。
カチャ…
「……ん？…え？」
ねむそうな声。
ごめんなさいam2時でした！！
「起こしちゃった？」
「ニコ？」
「そう…夜中にごめんなさい」
「……外にいるのか？」
「ええ。見張り。イルカさんがいなくてつまらないわ。」
「それで暇なんだな。」
(もうまた可愛くないこという！)