Green bit (Law&Robin) r18
□まいご
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シーザー引き渡しまで145分…
(※原作では45分です)
「あぁ〜っ!!やっとついたぜー!!」
ウソップが叫ぶ。
巨大な闘魚が襲ってくる橋を死に物狂いで駆け抜けてきたところだ。
しかし喜んだのもつかの間、ザワっと気配がした瞬間、
「え!!??」
ウソップとシーザーが消えた・・・
残されたローとロビンは一瞬焦った顔をしたが、元々冷静な2人、すぐに状況が飲み込めた。
「さらわれたな、、、」
「さっき魚を捕まえた人たちじゃないかしら、、、?」
「シーザー屋を探すぞ!!」
「ロー!ウソップもね、笑」
ロビンはやさしく微笑みながらまわりを観察する。
ローは、ジタバタ顔に出してはないが内心かなりあせっている。15時までにシーザーを見つけなければ、ドフラミンゴと交渉が出来なくなる。
「ロー、これ見て、引きずられた跡が残ってる。」
ロビンは先ほどまでウソップとシーザーが立っていた地面を指差す。
引っ張られた跡だろうか、すこし草がえぐれている。
それ以外に足跡らしいものはないが、高速で移動したのか突風が吹いたような草の流れがあった。
「あっちだわ、、、たぶん!」
ロビンは注意深く観察しながらゆっくり歩いていく。
今回、みんなの服はきんえもんが出した。ロビンは完全におっさんのシュミだろう黒のミニワンピースとロングブーツだ。
そんな格好で森をあるくことになっても文句をいうどころか、余裕綽々。ヒラヒラと優雅に、ツヤツヤと髪をゆらして軽やかに進んでいく後ろ姿はこの状況で緊張感を全く感じさせない。
ローはロビンの様子を見て、シーザーくらいすぐに見つけてくれるような気がしてきた。
(・・・こいつに任せよう。)
パンクハザードから、同盟、といいつつ仲間と離れているローは、麦わらの一味に相当助けられている。だんだんペースに巻き込まれていくうちに、同盟仲間に甘えることにも慣れてきた。
なかでもロビンはバカなことを言わないし、強くて冷静だ。
ルフィを筆頭にあれだけクレイジーなクルーばかりに囲まれているにもかかわらず落ち着いているロビンは、ローにとって唯一安心して話ができる相手だ。
完全丸投げすることに決めたローは、ロビンの3メートルくらい後ろを歩きながら違うことを考えはじめた。
(あいつ、2年まえに見たときよりだいぶかわったな・・・)
シャボンティで見かけたときは殺し屋のようなオーラがあり可愛いとも思わなかったが・・・今はなんとなく柔らかくなった。
(麦わら屋は最悪に呑気だからな、、、ずっと一緒にいたら調子狂うが、、、まぁニコ屋はこれでいいな)
大人で綺麗でやさしいロビン。
-----ローにとってめちゃくちゃ好きな感じなのだ。
「ちょっとロー?完全にサボってるでしょ!!」
「な!!」
突然、3歩以上前にいたはずのロビンがローの目の前に現れた。
・・・ローの腹部からロビンの胴体がニョッキリ生え、真正面から不機嫌そうな顔で睨んでいる。
「!!」
ローはあわててロビンを剥がそうと手をのばした瞬間、ロビンの胴体は消え少し離れた本体に戻った。
「もう!油断しすぎよ!ドフラミンゴで頭いっぱいなのね、でもそんなに私を信用しないで?」
(なんだと!!)
「・・・・・・・・・わるい」
ローは反論しかけた言葉を飲み込み謝罪した。
ロビンは懸賞金の額でいえばローよりもかなり格下だ。しっかり覇気をコントロールしていれば能力で支配されるような相手ではない。
ロビンに隙をつかれ、自分のからだに上半身を生やされるなんて、悔しすぎるしドフラミンゴにびびって余裕がないみたいな言われ様にカチンときたが、それよりへたなことを言い返してロビンに見惚れていたことがバレるほうが恥ずかしい。
「あら・・・」
ロビンはローの態度に一瞬意外そうな顔をしたが話を続けた。
「それより、ここから先は能力で探すわ!!」
そういいながらロビンが指差した草むらに、人が通れるかギリギリの洞窟のような穴があいている。
「この穴が怪しいとおもうのだけどウカツに入るのは危険だし、私の能力でみてくるわね」
「あぁ頼む」
「その間は私の本体は目が見えないし聴力も落ちるから、、、お願いね」
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