緋色の少女

□それでは授業を始めます
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ヒュウガside






バタンッ、と乱暴に部屋を出ていったアルたん。そんな彼女を横目で見ていたアヤたんはため息吐いた


「素直に言えば良いのにー男ばっかの所に行かせたくないって」


「……お前もさっさと出ていけ」


「照れない照れない☆」


「……」


「チョーシニノリマシタ」



……相変わらず容赦ないんだから、アヤたんは


鞭を打たれた所を擦りながら俺は近くのソファーに腰かける。アヤたんは相手するのが面倒になったのか何も言わずに仕事を開始した


アヤたんはアルたんを溺愛している。彼女にはそれを隠しているけど、俺達にはバレバレだ。だってアルたんの仕事は必ず定時に終わる。勿論彼女の仕事が早いってこともあるんだけど。それに一人で出歩かせたりなどもってのほか。ホーブルグ要塞の中でも必ず誰かを共にさせる。あの力のない今、心配でしかたないんだろう



「でもなんでいきなり学校なのかなー?」



一人言のように呟いた言葉。それにアヤたんは一瞬ペンを止めた。どうやらアヤたんも理由は心当たりがないみたいだ
それが気に入らないのか段々と不機嫌なオーラが漂い始める


アヤたんの機嫌が悪いのはとても困る。大いに困る

だから出来るのなら早く解決しなければいけない


さぁーて、どうしよっかなぁ



「ねぇ、アヤたん」





俺の提案

アヤたんは口角を上げた



「いいだろう」



以外とあっさりとオーケーを出したアヤたんに俺もにこりと笑った。ごめんね、 アルたん。大変かもしれないけど、アヤたんをイライラさせた君がいけないんだからね?



これから始まる楽しいことに俺は上機嫌でアヤたんの仕事部屋から出た

向かうは、とてつもなく機嫌の悪いお姫さまの元




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