歌の翼

□桜都国T
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「何やってんだ、お前」

「小僧んとこ行くんじゃねぇのかよ」

小狼達のところへ行くと宣言して立ち上がったのに、またすぐにソファーに座った私を不思議そうに見る二人

痛いって言ったらすむ話だけど、そんなこと言ったら迷惑になるだろうし…

考えた末に出した返答は「邪魔になるかもしれないからやっぱりやめた」というごくありきたりなもの
なのに…

「「………。」」

え、何この沈黙。別にどこも不自然じゃなかったよね…?
私は目だけを動かし二人の顔を伺う。なんだろ、この「嘘つけ」っていう目
確かに嘘はついてるけど、そんなにすぐバレるもの…?
もしかして私、嘘つくの下手?そういえば優に私は嘘つくときあることをする癖があるって前に言ってたっけ
えっと確か……ま、まぁ忘れちゃったけど、今思い出しても後の祭だよね、うん。

ということで寝よう。そうしたら(頭痛やら視線やらの)痛いのましになるだろうし…うん、そうしよう

思い立ったら即行動
私は哉汰達に「寝るから手続き終わったら起こしてね」とだけ言い、何か言われる前に目を瞑って寝る体制はいった。
こういうのは寝ちゃえば勝ちなんだよ!
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