歌の翼
□阪神共和国W
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ジュゥゥゥ
私達は前に斉藤君に教えてもらったお好み焼き屋さんに来ていた
「正義君、ほんとうにありがとうございました」
「ありがとうな、正義」
「僕も…巧断もずっと弱いままだったから、だから…だから…!ちゃんと渡せてほんとに良かったです!!」
「弱くなんかねぇよ。戦うことだけが強さじゃない」
「誰かのために一生懸命になれることも立派な強さです」
そこが斉藤君のいいところだね
「ありがとうございます」
そんなことを話していると
「よう」
「笙悟さん!」
あのリーダーが声をかけてきた
と同時にモコナが黒鋼さんのお好み焼きをとった
モコナ、それは少しヤバイんじゃ…(苦笑)
「怪我とか大丈夫か?」
「はい、歌羽さんに治してもらいましたから」
「そうか」
そんな話をしている横でモコナが黒鋼さんに焼かれそうになっていた
なんか真面目な話してるのに、温度差激しすぎ(笑)
「いつまで阪神共和国にいるんだ?」
「もう次の世界…じゃなくて、国に行かないといけないんです」
「そっか。バトルだけじゃなく、あちこち案内してやりたかったんだけどな。プリメーラも歌羽に会えなくなるの残念がるよ」
「私もプリメーラさんに会えなくなるのは残念です」
「プリメーラだけかよ(笑)」
「プリメーラさん以外に誰かいましたっけ?」
「お前な…(苦笑)」
「冗談ですよ(笑)笙悟さん、プリメーラさんのこと泣かしたら許しませんからね?」
「お、おう」
私の言葉に笙悟さんは少し顔を赤らめて返事した。
今後、笙悟さん達がどうなるのかが楽しみだね(笑)
「そろそろ行こっか。」
「…そうだな」
「また、この国に来たら会いに来ます。必ず」
私達は斉藤君とリーダー達に別れをいい、下宿屋に向かって歩きだした