歌の翼

□阪神共和国V
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「皆やっぱり巧断出して歩いてないみたいだねぇ」

私達は昨日同様、羽根を探すために街に来ていた

「そうなると、誰の巧断が強いのかわからないですね」

「それにもしどの巧断が羽根を取り込んでるのか分かっても、そう簡単に渡してくれんのか」

まわりの人達を見つつ、歩きながらそんな話をしていると

にゅるん

「わっ!」

「!!」

壁から昨日知り合った斉藤君の巧断が現れた
び、びっくりしたー
私達はいきなり現れた斉藤君の巧断に驚いていると

「小狼くーん!哉汰くーん!」

「正義君!」

斉藤君が小狼と哉汰の名前を呼びながらこっちに走ってきた

「探しもの、あの後見つかりましたか?」

「まだです」

「だったら今日も案内させてください!」

「いいのか?」

「はい!今日日曜日ですし、一日大丈夫です」

へー今日日曜日だったんだ。だから制服着てる人があんまりいなかったんだね。

「でも、良く俺達がいるとこ分かったねー」

「僕の巧断は一度会った人がどこにいるのか分かるんですよ」

わぁー便利だなー警察の人がこういう巧断持ってたら役立つだろうな
でも、いきなり壁から現れるのは良くないと思うよ(苦笑)

「すごいな」

「すごいですね」

「でも…それくらいしかできないし、弱いし…」

斉藤君の巧断は弱くなんてない。きみ君がそう思い込んでいるだけなんだよ。
あっ、そういえば確かこの後…

キィィィィィ

「「「「!」」」」

やばっ…

ゴオツ

「わあっ!」

「「きゃー」」

私は大きな鳥?に斉藤君とモコナと一緒に拐われた
忘れてた…でも、なんで私まで!?
びっくりして思わず叫んじゃったじゃん!!

「姫宮!!」

「モコナ!歌羽さん!正義君!」

あっでも空飛んでるみたいで、結構気持ちいいかも
皆が名前を叫んでるとき、私はのんきにそんなことを思っていた
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