歌の翼
□阪神共和国U
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「15歳ということは高校生ですか?」
「はい」
「高校生ってなんですか?」
私と嵐さんの会話に小狼が入ってきた
「高等学校っていう学校に通う生徒のことだよ」
「歌羽の高校、どんなところだったの?」
モコナが興味津々という感じに聞いてきた
んーそうだな、他と違うって言ったら…
「普通の高校だよ。強いて言うなら音楽に少し力をいれてるくらいかな。そういえば空汰さん、時間大丈夫ですか?」
「おっと、そろそろやばいな。うし!んじゃこれ」
そう言って空汰さんは私にカエルのお財布を渡した
「お昼御飯代入ってるさかい、五人で仲良う食べや」
「わかりました」
「なんで小娘に渡すんだよ」
「一番しっかりしてそうやから!まぁ小狼でも良かったんやけどな。」
空汰さんの言葉に後ろで嵐さんがコクコクと頷いていた
「どういう意味だよ!!」
「言葉通りの意味だと思いますよ?ニヤッ」
「(わざわざ挑発しなくても…そんなに小さいって言われたのが嫌だったんだな)」
私は勝ち誇ったように黒鋼さんを見た。
勿論黒鋼さんは私を睨み、哉汰は呆れ顔をし、ファイさんとモコナは笑い、小狼は私達を見てあわあわしていた。