歌の翼

□阪神共和国U
2ページ/22ページ

「15歳ということは高校生ですか?」

「はい」

「高校生ってなんですか?」

私と嵐さんの会話に小狼が入ってきた

「高等学校っていう学校に通う生徒のことだよ」

「歌羽の高校、どんなところだったの?」

モコナが興味津々という感じに聞いてきた
んーそうだな、他と違うって言ったら…

「普通の高校だよ。強いて言うなら音楽に少し力をいれてるくらいかな。そういえば空汰さん、時間大丈夫ですか?」

「おっと、そろそろやばいな。うし!んじゃこれ」

そう言って空汰さんは私にカエルのお財布を渡した

「お昼御飯代入ってるさかい、五人で仲良う食べや」

「わかりました」

「なんで小娘に渡すんだよ」

「一番しっかりしてそうやから!まぁ小狼でも良かったんやけどな。」

空汰さんの言葉に後ろで嵐さんがコクコクと頷いていた

「どういう意味だよ!!」

「言葉通りの意味だと思いますよ?ニヤッ」

「(わざわざ挑発しなくても…そんなに小さいって言われたのが嫌だったんだな)」

私は勝ち誇ったように黒鋼さんを見た。
勿論黒鋼さんは私を睨み、哉汰は呆れ顔をし、ファイさんとモコナは笑い、小狼は私達を見てあわあわしていた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ