歌の翼

□阪神共和国T
2ページ/15ページ

そんな私をほったらかして、ファイさんは小狼との話を進めていった

「――――君ーえっと…」

「小狼です」

「で、君はー?」

「哉汰だ」

はぁー皆何も無かったかのように話始めてるし…よし、忘れよう!!それが一番だよね!
そうひとり決意していると

「そっちの君はー?」

「えっ…?」

とファイさんが私に聞いてきた。
さっきまで自分の世界にいってた私が話を聞いてるはずもなく、私は聞き返した。

「君の名前だよ」

そう言ってファイさんはへにゃんと笑った
そう言えばまだ名乗ってなかったな…
さすがにフード被りながら名乗るのは失礼だよね

パサッ

私はフードをとり言った

「姫宮歌羽です。」

「歌羽ちゃん…でいいかなー?」

「はい」

「こっちは名前長いんだーファイでいいよーで、そっちの黒いのはなんて呼ぼうかー」

「黒いのじゃねぇ!黒鋼だっ!」

「くろがねねー」

そう言ってファイさんは黒鋼さんのあだ名を考え始めた。
そんな二人とは対照的に、小狼はさくらを抱き締めながら暗い顔をし、哉汰は心配そうに小狼とさくらを見ていた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ