歌の翼

□ひとつめの物語
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庭に出るとマルとモロと四月一日が雨の中立っていた。

「侑子さんその格好は…それに歌羽ちゃんまで」

「用意よ あの子達を迎える」

そう言いながら侑子さんは庭に出ていった。

いいなー侑子さんは濡れなくて。
私は庭出たら絶対濡れるよね…はぁー仕方ないか
フードかぶってたらまだましかな?

心の中でぶつぶつ言いながらフードをかぶり、侑子さんの後についていった。

キィィィィ

「……来たわ」

ズズズズズ

侑子さんが呟くと空が歪み、二人の少年と少女があらわれた。

「貴方が…次元の魔女ですか!?」

「そうとも呼ばれているわね」

「「さくらを助けてください(くれ)!」」

一人の少年は眠っている少女を抱きしめ、一人の少年は二人を護るかのように立ち、侑子さんに訴えかけた。
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