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□鬼姫
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すぅっと一息空気を吸い込む空気は冷たく吐く息は白く消える空は曇天で浅い雨が降っているだがそんなことは私にはどうでも良かった、ただ無我に刀を敵に振りかざす寒いなら動けばいい刀が手から滑り落ちれば敵の物を奪い戦えばいい私は愛刀と言うものは持ち得ないただその場に見合う物を見繕えばいい話ただ目の前の敵を倒せばいい話なのだから
「こっちに来ればもう少し楽しいかと思った」
少し憂いながらも私は迫り来る敵達を蹴散らすのだった






「あれが"鬼姫"...強い..銀時よりも強いんじゃあないか?」
「はぁ?何で俺よりあんなガキがつえぇんだよ!俺のが強いに決まってるだろ!」
「金時は意地っ張りじゃのーアハハハッ!」
「..フッ...負け惜しみはぁよくねーぜ?銀時よぉ?」

「てめぇらいー度胸じゃねーか..やんのかコラ!」










戦が終わり隠れ家の寺に戻る身体中雨に濡れていたとりあえず結んでいた髪をほどいて顔を降り水を切るすると突然ふわりと上から何かが覆い被さった
「...冷てぇんだよお前は犬か!..そいつで頭拭いとけ」
この布は銀時が被せてくれたのだろうか私はふと銀時の方をみやった
「銀時...拭いて」
「...は?」
単語だけでは伝わらなかったのかと仕方なく主語をつける
「銀時...頭拭いて」
銀時はペシリと私の頭を叩くと
「そう言う問題じゃねぇぇ!何で俺がお前の頭を拭かなきゃならないんだよ!」
ぶつぶつ言いながらもわしゃわしゃと乱暴に私の頭を拭く銀時
「痛い..優しく」
「うっせーよっか何でいきなり呼び捨て&ため口?殴っていい?」
さっき殴ってたっと思いつつ考えるのがめんどくさくなり眠さも付け加え銀時に意味なく抱き着く
「は?ちょお前、なにしてんの!は、離せって!」
わたわたと顔を赤くさせればぽんぽんと私の頭を叩く
「眠い...おやすみ」
「..ちょ、こいつ本当に寝たよ...ここは布団じゃねぇぞおいこら!」
「銀時煩い...眠れない」
「寝るんじゃねぇぇぇ!」
一方通行なやり取りをしていると後ろから皮肉な声が漏れる
「いくら女に飢えてるたぁいえ手ぇ出すにゃあまだ早いんじゃぁねぇか?...銀時よぉ」
くくっと笑えばにやりと銀時を見据える誰かと思えば高杉であった
「はぁ?んで俺がこんなガキとちちくり合わなきゃならねーんだよ!これはこいつが勝手に抱き着いてきてだな..つか離れろてぇーの!」
ぶんと私を無理やり剥がせば高杉の方に押し退ける
「...じゃあてめぇが相手しやがれ!」
私は行き場がなくなり目の前に居る高杉に抱き着く
「........!?」
すると銀時がにやりと笑い仕返しと言わんばかりに皮肉を言い出す
「..なぁに高杉くん...あれ?なんか目血走ってね?てれてるの?照れてるよね?」
ぷくくっと息が漏れればぶぁははははっと大声で笑う銀時
「....残したい言葉はそれだけかぁ?銀時」
ぶんと刀を投げれば銀時の頬をかすれて
「おまっ!あぶねぇぇなっ!やんのかコノチビヤロー!!」
銀時が刀を抜けば高杉も刀を抜き
「上等だぁ死ねぇクソ天パ!」






「騒がしいと思えば貴様ら何をやっている!やめんか!」
通りかかったヅラにふらふらと歩みより抱き着く
「ヅラ...眠い」
「ヅラじゃない桂だ....寝るなら布団で寝てくれ」
ヅラはため息を着いた










主人公の名前出てこないっていうw←

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