nagi
□酒場C※ナギver完結(ナギ×主人公恋人前設定)
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「…私も、ナギさんに触れたいです。」
そう言って俺の頬に微かに触れた震える指先に、こいつの想いや精一杯の勇気が詰まっている気がして、胸の奥が熱く息が詰まる。
──こんなの知らねぇ…
誰かをこんなに求めた事も、誰かに求められて嬉しく思う気持ちも、俺は知らなかった。
──愛しい。
親の愛すら知らねぇ俺が、初めて見つけた“愛”はお前だ。お前以外なにもいらねぇ。
──もう絶対離さねぇ。
さっきまで夢だ何だとおかしな事を喚いていたやつとは思えねぇような表情のお前の唇に、噛み付くように口付ける。歯列を舐め上げ隙間から侵入し、怯む舌を絡め捕る。吐息すら逃がさねぇように深く深く。
息苦しさのせいか俺を押す腕を掴み、ベッドに縫い付けるように上から抑え込む。そのまま○○の首筋を舐め上げ、象牙色の肌に赤い跡を残す。
「んっ、な…に…いっぅ…ナ…ギ…さっ…あぁっン」
細い首筋に跡を残しながら、ブラウスのボタンを外してゆく。○○は自分の着衣が乱されていっていることすら気付かず、初めての感覚に戸惑っているようだ。洩れる吐息は徐々に甘さを孕み、象牙色だった肌はしっとりと桃色に染まってきた。
背中に手を回し下着を外されたところで自分の姿に気付いたようで、慌ててシーツを引こうとする○○だが、そんな事許す訳がない俺に阻まれ必死で片手で胸を隠している。
「…見せろ。」
「…はっ、はは恥ずかしいです!!」
隠し切れてねぇ胸の膨らみや、腰の曲線が俺を誘う。俺は○○の両手を片手で掴むと、○○の頭の上に持っていった。
「ナギさんっ!やめっ…ぁっ…ン!」
外気に触れたせいか、与えられた感覚のせいか、既に主張し始めていた先端を舌で転がし、もう片方を指で挟むと、甘い声が響く。
「まっ、て…あぅ…あぁ…やぁ」
「…はぁ、…待たねぇ。」
「…あぁっ……でもぅっ…はず、か…」
「…もう黙ってろ。」
○○は目に涙を浮かべ真っ赤に染まった顔で俺を見つめると、小さな声で
「ナギさん、大好きです…」
そう言って目を閉じた。