act.?? メカクシティアクターズ
□act.04
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「『冴える』・・・?」
「今更かよ。まぁ違う人間の体使ってるからな。無理はねェか」
「・・・・・・!!」
「それにしても・・・」
動揺して揺れる私の「目を覗き」こむようにして、彼は私に近づいて目線を合わせた。
「お前・・・人間の体じゃねぇな?」
「・・・・・・・・」
「その体じゃあ、この世界の根本から入り込むことはできねぇぜ。出直してくるんだな」
この世界の根本から入り込むことはできない。
その理由は私にもわかるものだ。
この体は、最初からここにあった命でも体でもない。
だからこの世界を『この体』で訪れたところで、過去からまた戻りなおすこともできないのだ。
「ま、どうするかはお前の自由だけどな。なんのつもりかで来たのかは知らねぇが、俺の邪魔はするなよ」
「・・・なんでなの」
「ん?」
「なんで・・・こんなこと繰り返してるの・・・っ・・・!!こんな・・・ひどい・・・」
「ひどい?」
私の言葉を聞くと、彼はさもおかしそうに笑いだす。
ひとしきり笑った後、ひどく蔑んだような、理解できないとでもいいたげな視線を向ける。