ａｃｔ.？？ メカクシティアクターズ
□act.03
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いつの間にかぼんやりとした意識。
しばらくぼんやりしていると、バチッと頭上で音がする。
その音にハッとして「目を見開いた」。
あたりは暗く、月の光が私の姿を照らし出していた。
静まり返った交差点は人気がなく、私の姿だけがひどく虚しく影を落としていた。
思わず目を見開いたまま立ちすくんでいた。
咄嗟に事態が飲み込めず、瞬きを何度か繰り返し、きょろきょろと挙動不審に周りを見渡す。
ここは昼間の交差点？
確か私は、ここで彼が笑ってみんなを殺した後に居合わせて・・・。
そこまで記憶を辿るが、それから後の記憶が辿れない。
まるでノイズでもかかっているかのようにまちまちで、静止画のような形でしか思い出せない。
泣き叫ぶ、元主の子孫、マリー。
それを見ながら高笑いをする彼・・・。
ここまでは思い出せるのに、それからぷっつりと記憶がなかった。
無理に思い出そうとすると、頭が割れてしまいそうなほどに痛んだ。
そこでふと、ひらめいた。
慌てて携帯を取り出し、時刻を確認する。
８/１４ am０：０２
「――――――――――――」
思わず絶句した。
昨日に『戻っている』。
携帯を持つ手が震える。