ぷよっと長編
□4連鎖!
1ページ/3ページ
「んでもって、こっちが寝室。私と一緒の寝室になるけどいい?布団全部ここにあるし」
「ん、Ok。ありがとう」
部屋のいくつかを紹介しながら家中を回って歩く。
何が珍しいのかレムレスとあやクルは目をいろいろなところへ移していた。
ようやく寝室まで案内を終わらせ、ひとつため息をついた。
「って、もう夕飯だし・・・」
寝室の時計を見上げればすでに19:00を回っていた。
私が思わず遠い目をする。
三人分の食料はあいにくない。
この疲れた状態で買い物に行くことを考えると憂鬱になった。
過労死しそうな気分だった。
「うぅ・・・買い物行ってくるから二人ともおとなしく待ってて・・・」
「ん?買い物?」
私が死んだ魚のような目をしていると、レムレスがなぜか反応していた。
まさかその格好でついてくるなんて言わないだろうな・・・。
案の定、レムレスはその気だったようでニコニコと自分を指さしながらにじり寄ってくる。
いかにも連れて行けというような感じだ。
それをじろりと横目で見ていたあやクルが信じられないことに救いの手を差し伸べてくれた。
「お前その格好でついていくつもりなのか」
「あ。」
レムレスは言われて気づいたようで、口をとがらせると「それもそうかぁ」とぼやく。
あやクルはそれを鼻で笑う。
「とりあえずは私がついていく」
「ええ!?」
自分でも驚くほどすっとんきょうな声を上げる。
あなたもあまり変わらない格好ですけど!?
私の思考を見抜いたのか、あやクルは一瞬眉角を上げるが、それすらも鼻で一蹴した。
「私はマントと上着さえ脱げば比較的こっちでも通用するだろうが」
「あ、それもそうか・・・」
よく考えればマントと上着の下はYシャツ一枚だ。確かに比較的まともと言えよう。
けれどズボンの色はこっちでは少し奇抜とも言える。
「あ、でもちょっと待ってて」
私はあやクルの服をもう少しまともにするべく、寝室のクローゼットを開けて、中を漁る。