ぷよっと長編
□3連鎖!
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「うーん・・・どういうことなんだろうねぇ・・」
「・・・こういうことなんだろう」
「なんか、ごめんなさい・・・」
二人に事情をなんとかしどろもどろになりながら説明して。
話を信じてもらおうとゲームを見せようとしたところ、ゲーム機本体の中に入れていたゲームディスクがなくなっていた。
いろいろ探してみたところディスクカバーやイベントのチラシなどはあるものの、攻略本やキャラクターブック等はすべてなくなっていた。
私が物をひっくり返しながら探したあと、大事なものを紛失したというショックで肩を落としていると、視界の端にいたあやクルが急に立ち上がった。
「・・・・・・」
あやクルは無言で私の隣に膝をつくと、私が散らした物をまとめ始めた。
それを神妙な面持ちで見つめながら頭の端でそういえばあやクルって掃除が得意なんだっけ、なんてくだらないことを考える。
ましてやA型のようだから神経質らしい。
散らした時に落ちてきた埃や細かい塵も拾い上げてはゴミ箱へ放っている。
生真面目に教科ごとに教科書や参考書をそろえながら棚に戻したりもしている。
こうなってはしょうがないと、私もあやクルを手伝い、散らかった部屋を綺麗にしていく。
そのまましばらくは無言のまま掃除が続いた。