短編集02

□最後の人
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珠「名前ちゃんチュー」



『ん』



-チュッ



珠「えへへー

名前ちゃんとチューしちゃった」



ゆ「名前さん私もー」



『ん』



-チュッ



久「あーゆりあズルいっ

名前ちゃん私にもして?」



『ん、いいよ』



-チュッ



茉「名前さん…私も…」



明「あー、ズルいよ茉夏

次は明音の番だよー」



玲「……はぁ…」



優「お、どうした玲奈?」



玲「何でもないよー……」



優「ふーん、どうだか……

……それにしても、今日も凄いねー」



玲「うん…そうだね……」



優「やるなとは言わないから、とりあえず楽屋でやるのはやめてくれないかなー…」



玲「うん…そうだね……」



優「名前って本当タラシだよねー

あれはもう一種の才能だね」



玲「うん…そうだね……」



優「……聞いてる?」



玲「うん…そうだね……」



優「はぁ…」



玲「ねぇ、優香ちゃんは名前ちゃんの事どう思ってる?」



優「はぁ?!

んー…まぁ、あんなんだけどメンバーとしては信頼してるよ

ちゃんとやる時はやるし

それに、本当は誰よりも努力家だしね」



玲「そうなんだよねー……

チャラいだけなら諦めもつくのに……」



優「玲奈、あんたもしかしてさ……」



玲「……ん?」



優「名前の事好きなの?」



玲「んなっ…!

そんな訳ないじゃん!

誰があんな奴っ!」



優「分かりやすっ」



玲「だから違うってば!

あんな不誠実な人なんて、これっぽっちも好きじゃないからっ!」



優「分かったから落ち着いて

ほら、みんな見てるよ」



玲「……//」



優「ってか珍しいね

玲奈がそんな取り乱す事とか、滅多にないじゃん

名前に何かされたの?」



玲「………うー…」



優「何かあったんだね」



玲「……あのね…

この前一人で廊下歩いてたら、急に後ろから腕引っぱられてね…

…その…キスをね…されたの……」



優「マジで?!

やー、さすが名前と言うか何と言うか……

とりあえず御愁傷様…」



玲「もーっ

優香ちゃん他人事だと思って…」



優「ごめんごめん

で、名前に唇と一緒に心まで奪われたって事?」



玲「ぁう……」



優「へぇー…

けど名前はなー……

メンバーとしてはこの上なく信頼できるんだけど…恋愛となるとちょっとねー……」



玲「だよね……」



優「ま、玲奈は初だからちょっとキスされてその気になってるだけでしょ

悪い事は言わないから、名前はやめときな」



玲「うん……」
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