赤い涙**
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「えええ!?この馬車走ってんのよ!?」
急いで窓の外を覗くが、既にシャルロットの姿はなかった。
「おや、先を越されてしまいましたね。では坊ちゃん、私も早速容疑者名簿を作り、全ての人物を当たってみます。」
続いてセバスチャンも続いて扉を開ける。
「では、失礼いたします」と残し、セバスチャンも消えていった。
「どうなってんのよあんた達の使用人は…」
マダムレッドが呆れ気味にため息をつく。
「シャルロット達はああ言ったけど…」
マダムレッドは心配そうに主人である二人を見た。
「心配いらないわマダムレッド。シャルロットは絶対に有益な情報を掴んでくる」
「ああ。セバスチャンがああ言ったんだ。僕らは紅茶でも飲みながら待っていればいい」
同じ答えを出すシエルとレイラ
二人は確信をついているようで自信ありげだった
「えらい信用してるのねえ、あんたたち……………」
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グレルが道に迷い、だいぶ遠回りをしてやっとシエルのタウンハウスへと戻ってきたレイラ一行
玄関の扉を開ければ、そこにはセバスチャンとシャルロットが立っていた。
「お帰りなさいませ、お待ちしておりました。」
呆然と立ち尽くすラウとマダムレッドをよそに、シエルとレイラは中に入っていく。
「アフタヌーンティーの準備ができております。」
「本日のおやつは洋梨とブラックベリーのコーンミールケーキです」
主人の上着を受け取り、中へ案内するセバスチャンとシャルロット。
「ちょっと…あんたたちなんでここに!?」