枯れるまで愛して**


□過去の時間3
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西森愛

俺ーーーーーーー
赤羽カルマが今気になっている人だ。



クラスでもいつも成績トップ
おまけにスポーツ万能、容姿端麗
俗に言う完璧な人間だ。


初めて見たとき
綺麗な顔してるじゃんってくらいしか思わなくて

たいして興味はなかった。




でも初めて彼女と話したときに
妙に惹かれたんだ

モヤモヤした、説明できない感情が芽生えて
それからはいつも彼女を目で追うようになっていた。


普段は大人しくて表情を変えないのに
たまに見せる子供っぽい表情とか
赤くなる顔とか


そんなのをそばで見ていくうちに
いつの間にか西森を好きになっていたんだと思う。



でもどうも本人に避けられてるみたいだし
嫌われていると思う



話しかけてもそっけないし
前なんてちょっといじりすぎて
それからはシカトされることも多くなって




それでも西森に近づいていくのは
やっぱり他の男に取られたくないから




何人もの男に好意を持たれていても
本人はそれに気づいてないみたいだし

嫉妬でイライラするだけで何もできない自分の馬鹿さに、笑うしかない。









「あーあ」






こんなにも誰かを思ったことなんてなかったから

正直どうしていいかもわからず

俺は困り果てていた。
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