ハンター夢

□天空闘技場×ヒソカ×再遭遇
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キルアとゴンが来る2日ほど前に、ハンター証を利用して天空闘技場へと着ていたナマエ。まずは登録して200階まで行かなければ……
さっさと登録を済ませ、1階で番号を呼ばれるのを待つ。その際、格闘経験を偽証したのは言うまでもない。

《1534番・1829番の方、Fリングへどうぞ》
自分の番号が呼ばれたため、リングへ向かう。相手は筋肉質の屈強そうなおっさん。1階程度ならペルソナも念も必要ない。ただ相手の攻撃を避けて、押すのみ。試しの門をクリアしたのだから、それだけで十分この階は通用する。
「両者、リングへ」
「おい見ろよ、女だぜ」
「ヘイ、嬢ちゃん逃げるなら今のうちだぜ!!」
「ここはお嬢ちゃんが来るような遊び場じゃね―んだぜ!!」
ゲスな笑い声が響く。対戦相手も『死んでも知らねーからな』と余裕たっぷりだ。その余裕、叩き潰してやる。
「それでは、始め!!」
開始の合図とともに突進してくる対戦者。軽く避け、背中を軽く押してやると勝手にリング外へと吹っ飛んで行った対戦者。周りがざわめき出す。
「な!?何だ、あの嬢ちゃん!?」
「どうやったらあの巨漢を突き飛ばせるんだ??」
「1829番、キミは50階へ」
機械からチケットを出しながら『頑張ってください』と激励された。言われなくても頑張るさ。二人の『弟』を守るためなんだから。

エレベーターで天空闘技場の案内を聞きながら、50階に到着した。早く100階まで上がろう。ダメージがない限りは連戦が可能なはずだ。外のホテルはお金が勿体ない。
そう考えながら、1階のファイトマネーを受け取り選手控室へと向かう。
《ナマエ様、ジェイル様。56階D闘技場へお越し下さい》
放送に従い、闘技場へと向かう。相手は1階の時と違い、細身のお兄さんだった。なんでも格闘技の使い手だとか。コレは避けるの面倒かな……かと言って、まだ武器の使用は禁止のはず。【念】を使うか。
ギャンブルスイッチの結果、やはり相手選手の方が倍率では優勢だった。そりゃそうだ。こっちは格闘家でもなんでもないんだから。
《それでは、3分3ラウンドポイント&KO制》
「始め!!」
合図とともに構える相手選手。歌わなくても使える【発】を使うことにした。
スタスタとジェイルに近づき、片手を差し出した。
「?」
「よろしく、ジェイルさん」
にこりと笑みを浮かべながら、握手を求める。
「あ……あぁ」
おずおずと握手をしてくれたジェイルさん。かかった。
【DANCE WITH THE DEVIL(ザ・ドールハウス)】発動。
能力的には大したことはない。これまた操作系に近い能力だ。
相手と接触した際に発動することで、接触した相手に言うことをきかせる。【言霊】の力を【発】で再現しているようなもの。
「棄権しなさい」
耳元で呟くと、ジェイルさんは審判に棄権を申し出た。これで不戦勝ではあるが、勝ちに変わりはない。
《ジェイル選手棄権のため、ナマエ選手の勝利!!》
会場を後にし、当面の生活費になるファイトマネーを受け取る。60階以上への挑戦は翌日からとのことなので、本日泊まる安宿を探しに闘技場を後にする。
外に出てしばらく宿探しをしていると、ふいに声を掛けられた。
「おや♦ナマエじゃないか♥」
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