ハンター夢

□ネテロの思惑×最終試験×本当の試練
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飛行船に乗り込んで暫くしてから、船内放送が流れた。
《えーこれより会長が面談を行います。番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までお越しください。受験番号0番の方。0番の方お越し下さい》
呼ばれて応接室へと向かう。ネテロ会長の好きなジャポン風な部屋だ。
「まあ座りなされ」
「座るのはいいけど、何のための面談?私には必要ないんじゃないの?」
「そんな事言わんでくれ。全員にやらないと怪しまれるじゃろ」
「何人かにはバレてるけどね、特別待遇で」
「特別待遇?はて、何のことやら……」
相変わらず食えない爺さんだ。
「で、後がつかえてるんだ。さっさと終わらせよう」
「では、おぬし以外で一番注目しているのは?」
「99番と405番。この二人は化けるよ」
「では、今一番戦いたくないのは?」
「44番と301番。【発】無しで勝てる相手じゃないから」
「ほぅ……【発】を使えば勝てると?」
「ペルソナと併用すれば勝てる見込みが無くはない、かな」
「うむ。ご苦労じゃった。下がってよいぞよ」
その後、ヒソカら他の受験生も呼ばれて同じような問答が行われた。

四次試験終了から3日後。委員会が経営するホテルに飛行船は到着した。
面談の結果決定した最終試験は、1勝すれば合格のトーナメント方式だった。当然ながらキルアはゴンよりも対戦数が少ないことに疑問を感じ、ネテロ会長に採点内容の詳細を問うも拒否された。
キルアがゴンよりも試験結果が上なのは明確だ。ただ、資質で劣っていると判断されたのだ。
「戦い方も単純明快。武器OK。反則なし。相手に『まいった』と言わせれば勝ち!ただし、相手を死に至らしめてしまった者は即失格!その時点で残りの者が合格。試験は終了じゃ。よいな?」
「それでは最終試験を開始する!!第一試合、ハンゾー対ゴン。私、立会人を務めさせて頂きますマスタです。よろしく」
「よお、久しぶり。四次試験の間、ずっとオレを尾けてたろ」
「お気づきでしたか」
「当然よ。四次試験では受験生一人一人に試験官が尾いてたんだろ?まあ、他の連中も気付いてたとは思うがな」
(全然知らなかった)
「あえて言うこともないと思ってたんだが」
それからもハンゾーはペラペラと喋る喋る。やっぱりウザいな。
「勝つ条件は『まいった』と言わせるしかないんだな?気絶させてもカウントは取らないし、TKOもなし」
「はい…それだけです!」
マスタの合図で、ようやくハンゾー対ゴンの試合が始まった。
ゴンは速さでハンゾーをかき回そうとするも、忍者のハンゾーには敵わない。首の付け根を打たれて倒れるゴン。
ハンゾーは『まいった』と言わせるために、ゴンの気付けを行いギブアップを要求するも、ゴンはこれを拒否。その後何度も三半規管を揺らす攻撃を行うも、一向にゴンは降参しない。
ネテロ会長の悪いクセなのか、何でこんな対戦を組んだのか理解しかねる。
気軽に『まいった』と言えるような輩が最終試験まで残れるはずがないとメンチも言っている。
レオリオはゴンに『まいった』と言うよう促すも、クラピカに止められている。
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