ハンター夢

□ヒソカ×秘密×二次試験
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ゴンと別れて走りだしてもうどの位だろうか。レオリオを担いだまま、ヒソカは襲い掛かってくる湿原の生物をトランプで切り裂いていく。
「ところで……キミの能力だが、どんなのなんだい?」
「教えると思ってるの?」
「ギタラクル――イルミから大方は聞いているんだけどね♣」
「あん野郎……」
イルミめ、何処まで人の能力についてヒソカに話してるんだ――場合によっては許さん!
「【ペルソナ】とかいう能力だってね♠結構強力だと聞いているよ♥」
【念能力】じゃなく、そっちの方ですか……面倒な事この上ない。
「精神的に疲れるからあまり使いたくないんだよ、ソレ」
「でも、イルミとは手合わせで使ってたんだろう?」
アレは使わなきゃこっちが死ぬから仕方なく使ってただけだ。現にぶっ倒れたことが何度あることか。
「イルミ相手に【ペルソナ】無しじゃ死ねますから!自殺行為だよ、そんなの!!」
「ならボクとも今度……」
「絶っ対に嫌ですっ!」
「残念♣」
殺人狂と手合わせなんて、それこそ自殺行為じゃないか。まだ死にたくないのに、そんな事出来るわけがない。

「みなさんお疲れ様です。無事、湿原を抜けました。ここ、ビスカ森林公園が二次試験会場となります」
一次試験終了にはなんとか間に合った。
レオリオを担いでいたというのに、ヒソカは息一つ乱れていない。体力があるって羨ましい。
「それじゃ私はこれで。検討を祈ります」
サトツさん、絶対に何処かで見ているはずだ。二次試験官がブハラとメンチだと知っているからこそ、何かあった時の対策もしてくれる。それを知っているからこそ、安心していられる。
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