小説

□変わりました
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「ん?なんだ?これ」


部屋へ入ってきた男鹿が机の上においてある栄養ドリンクを見つけた



「栄養ドリンクか?」



「アイ?」





「おい、何をしている早くしろ」





財布を忘れたと言って玄関から部屋へ戻った男鹿の帰りが遅かったらしく玄関で待っていたヒルダが部屋まで来た





「ヒルダお前、これしってるか?」




「なんだそれは?私もわからん」




「じゃー誰だ?お袋か?」




「ダー?」



男鹿の真似をするべる坊




「どうせあれだろ、おせっかいで俺らの栄養きにしてんだろ!変なもんじゃないだろ!」




そう言って男鹿は、机の上にあった栄養ドリンクを手に取り一本飲み干した




「なぜ、飲む?」




「前も、お前が出掛けてるときあったんだよ同じことが」




「そうか」





そう言って部屋から出ていこうとしたヒルダをひきとめた




「おい、お前も飲め」




「なぜだ?」





「前飲まないで返したら怒られたんだよ!家事で疲れてるからってまあ俺はオマケなんだろうから」





「うむ、ごこういなら飲む」






そしてヒルダも栄養ドリンクを飲み干した






「そんじゃ行くか」





三人は買い物へ行った




最近は、男鹿母から言われなくても三人で行くようになった





男鹿いわく、怒られんのがめんどくせーからだそう






帰りに公園により帰宅




「ただいまー」


「アダッ!」



「ただいま帰りました」





三人が帰った頃には




全員帰宅していた




「お袋、また栄養ドリンクよこしたか?」




「いいえ?」




「んじゃ、誰だ?」




その後もいつもと変わらず─






しかし事件はこのあとおきた






「そろそろ、坊っちゃまをおねかせする」



「ああ頼む」



「男鹿、最近親らしくなってきたな」




「そりゃどーも」





男鹿がゲームをやめ近くにあったコップをキッチンへ持っていこうと立ち上がった時





漫画本につまずきその拍子にコップのなかのジュースが眠りかけていたべる坊の顔にかかってしまった






「「あ!」」




二人はそろって声をあげた





「ゥゥウギャアアアアアアア!」






べる坊の泣き声とともに電撃がはなたれた




「うあー!」



「やぁー!」






ビリビリビリ






電撃がしずまりべる坊は熟睡し






た折れ込んだ二人は起き上がって絶句した




「なにをして…」



「お、俺が二人?」




「わ、私が二人?」



しかしヒルダがあることに気づく





コップ?





手を見ると男らしい筋肉の付いた手




「いれかわっている」




「は?」





男鹿も確かめる










「おい、どこをさわろうとした!」




「は?」




ヒルダが男鹿をぶとうとしたが




「おい、お前のだぞ?」




「そ、そうであった」





「どういう事だこれ?」







「私が説明いたしましょう」





「アランドロン」





「オッサンどっからわいてきた」





男鹿がアランドロンへつっこむ





「飲んでしまったようですね」





「オッサンのだったのか?」





「いえ、この栄養ドリンク『カワルヨン』は魔界で新発売のドリンクでして大魔王様からお試しにと言う形で送られてきたようです」




「カワルヨンって名前可愛すぎねぇ?」



「うむ、それでなぜ私達は入れ替わったのだ?」




「このドリンクは本来一時的に相手のレベルと同じレベルになることができる物でして、しかし注意事項としてドリンクを飲み何の変化が無かった者は電撃をあびてしまうとその近くにいた同じドリンクを飲んだものと入れ替わってしまうと」







「なるほどな、それでいつになったら戻るんだ?」




「それが──」




「キ、キス?!」





「はい、キスをするか一週間まつかです」







「なんと言うことだ」




ヒルダが崩れ落ちる





「そう言うことなら、意地でも一週間待つ!」



「同意」


それからおこることに何もこのときは感じもしなかった

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