story
□ボンゴレファミリー1
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「………」
部屋が静まりかえっているなか、自分の目の前の少年を見つめた。
茶色のツンツンとした髪、オレンジ色の優しそうな大きな瞳、そしてぽかんと開いた口。
ホントにこの人がボンゴレ十代目…?
あまりの弱そうな姿に、思わず首をかしげる。
「…おい」
ふと、少年の隣にいる金髪の男が口を開いた。
「お前が、新しくボンゴレに加わるやつ…?」
「……」
黙ってうなずく。
「…そうだ。」
そして静かに男に答えた。
「警戒してるのか?」
いつのまにか足元にいた、赤ん坊が言った。
「まあ、少々は…」
フッと笑っていい返した。
「そういえば、ここへはいつ頃着いたんだ?」
リボーンがふたたび尋ねた。
「昨日の夜…だ。まだ荷物の整理は終わってないが、明日には近くの学校に行くつもりだ。」
「えっ!」
ツナが驚いた声をあげた。
「じゃ、じゃあ新しくウチの学校に転校してくる女の子って…この子のこと…?」
ツナが震えた声で言う。
「んまぁ、そういうことになるんじゃないか?」
それを聞いたリボーンはあっさりと言った。
直後、ツナの顔はどんどん青ざめていった。
「どういうことなんだよ!学校にヒットマンが来るって!しかも俺のクラスだし!また俺が危険な目にあうじゃないかー!」
「落ち着けツナ。イザベルは別にお前に手を出しにきたわけじゃないぞ。」
「どっちでも一緒だよ!またなんらかしらの理由で俺に危険がおよぶってことは間違いないだろ〜!」
叫んで、ツナはがくりとうなだれた。
「…あんたに迷惑をかけたりはしない」