story
□ボンゴレファミリー1
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「獄寺くん?!なにしてんの?!」
あわててツナは獄寺の腕を掴んだ。
こんなところで危険物を爆発させられてはたまらない。
「心配ないすよ十代目、念のためにですから」
「そんなもの念のためにっていわれても心配だよ!」
「しっ…!静かにしてください」
かなり強引に獄寺はツナの口に手をあてた。
「静かに俺の後についてきてください」
そう言って獄寺ははしごの近くまで行き、はしごを上って屋上が見渡せるスペースにある貯水タンクの裏に身をひそめた。
そして、ツナに手招きして合図した。
このままじゃ獄寺くんはイザベルを襲うかもしれない…
ましてや獄寺くんをボンゴレファミリーと知らないイザベルは、襲われたら獄寺くん以上の力で対抗して獄寺くんをひどく傷つけるかもしれない。
だとしたら大変だ。
ハッとして獄寺に視線を戻すと、ミニボムを片手に持ち、火をつけようとしていた。