story

□ボンゴレファミリー1
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今まで話していた人物が、ドアから出てきた。







「十代目…あいつ」


「うん…」



そのまま2人はじっと少女を…イザベルを観察した。



2人の緊迫した心とは裏腹に、イザベルは奥のほうに歩いていき、フェンス越しに景色をながめていた。






「…やっぱり、怪しいですよ」


「え?」


しばらくして獄寺が、相手から目を離さぬまま呟いた。




「あいつのスカートのポケットから見えてるの、何かわかります?」



指がさされた方向をたどっていくと、なにやら棒のようなものがポケットから顔を覗かせていた。


金色の棒に、茶色の薄い動物の皮が巻かれているかんじだった。



「…万年筆かなんかじゃない…?」

「…俺には特殊な武器にみえます」

「そんな…」

考えすぎだよ、とツナは獄寺の肩を軽く叩いたが、獄寺は険しい顔のままだった。


そして自分のポケットから何本ものたばこをだし、火を点火する。
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