宝物とわたしの汚物

□猫神さまのはなし
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と有る神社の猫(神様)の話


猫 「まさかまたあの人に逢うとは、思わなかったニャ。縁とは不思議な物ニャ」

猫は懐かしむ様にそっと目を閉じる



遥か昔まだ猫が、神に成る前は、猫又と言う日本に、住む妖で有った。猫又は、いつも人々を苦しめる悪い妖として人々に知れ渡り何時しか、日本を代表する悪い妖と成った。そして、一人の少女と出会いこそが猫又の人生を大きく変えたのである。


猫又「ニャハハ逃げろ逃げろ人間共ほらほら早く逃げ無いと貴様らこの猫又様の餌に成りたいかニャ」

村人「ひぃぃぃた、助けてくれぇぇ」

陰陽師「悪名名高い猫又よ今日がお前の命日よ」

猫又 「人間ごときが、私に叶うと思うかニャ」


そして陰陽師と猫又の戦いは凄まじい物で周りは焼け野原と化していた。そして遂に猫又が、一瞬の隙を突かれ大きな怪我をするが、猫又も陰陽師の隙を見て逃走してしまう。

猫又「ここまで来れば良いだろ。しかしニャンと私と、した事が不覚を取るニャンて屈辱だニャ。しかしこの姿では、ちと分が悪いニャ。暫くは、普通の猫に化けるかニャ」


ドロン


猫「まあこんな感かニャ。くっ、思ったより傷が深い様だニャ。少し横になるニャ」





ヒロイン「うん、いい天気今日は、山に薬草を取りに行く日だったよね。」

少女は、山に薬草を取りに行く途中、カラスの群に襲われそうになっている怪我をした猫を見つけ助けてしまう。


ヒロイン「まあ、こんな大きな怪我をしてたのね。待ってて今薬草を塗ってあげるからね」

猫「フゥゥゥ(近寄るな!;)」

ヒロイン「大丈夫だよ恐がらないで」
猫「ニャ(こんな時に、目眩が)」

パタン

ヒロイン「猫さん!」


パチパチ

猫「ウニャ?(ここは何処だ)」

ヒロイン「やっと気が付いた!猫さんまだ横になって無きゃ駄目よ。見た所結構深い傷だったからね。そろそろ新しく替えるからね。」

猫 (此奴の家か?不思議だこんなも満たされるのは何故だ?)

そして猫又は少女と暮らし始め少しづつ変わり、神々のあつまる天界にて、自ら犯して来た罪を償いそして命の尊さを教えてくれた少女の為に、必死に罪を償い少女が命尽きるまで、猫又は、少女を見守り続けた。そして何時しか神に成り少女と暮らした思い出の詰まった地に人々は其処に神社を建て少女と猫又が、幸せで有る様に建てました。 少女の像の前に立つ猫


猫「貴方には、本当に数え切れ無い程教えて貰いましたニャ。姿形違えど魂其の物は、貴方でしたニャ。まだまだ返し切れて無い恩を返して行きたいですニャ」


少女の像の横に幸せそうに昼寝をする猫の遥か昔の話



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こちらは、2000hit目を踏んだ
桜花さまより いただいた話です。

気儘な猫神さまの過去のお話。


桜花さま、有り難うございました!



 

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