勇希と優樹のマイペースな毎日

□プロローグ
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ここはとある中学校の生徒指導室の前

「…髪の……黒くしろ………!」

「だから………地…ですってば!」

何やら男女の言い争う声が聞こえる


ガララッ

しばらくすると扉が開かれ中からツインテールの少女が現れる

「失礼しましたー……………ちっ」

パタン

扉を閉めると同時に舌打ちをする

ドカッ

そして直ぐ近くの壁に蹴りをいれる

優「何でみんなこれが地毛だって信じてくれないのー!?」

勇「普通の人は信じないと思うけど?」

優「!?」

答えてくれるはずの無い独り言に答える声

優「いーちゃん!?」

振り向けば少女、樹こと御崎優樹の幼なじみである、勇こと園江勇希が数冊の本を抱えてそこに居た

勇「やぁ、また生徒指導室に連れてかれたんだね風紀委員さん」

優「教室のプレート見れば分かるでしょ!」

と樹が言う勇はそれに呆れたように

勇「そういうことを言いたいわけじゃ無いんだけど……」

優「へっ?……………ところでその本………何の本?」

すっとんきょうな声をあげたが視線を勇が抱えている本に写し立派な装丁のその本に樹は首をかしげた
それに勇は軽く

勇「危険図書にあった魔術の本だよ。」

と答える

優「へえ〜…へっ?………危険図書?魔術の本??軽く言ったら駄目だし何持ってきてんの!」

一旦は納得仕掛けたものの危険や魔術と言う単語に反応し大声をあげる

それにさほど気にした様子を見せず勇希は思い出すように言う

勇「話せば長くなるんだけど………」


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