しゃぼん玉の彼と10日間

□1日目 イケメンさんとの出会い
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さて、仕事でくたくたな私の前に突如として現れた謎のイケメンさん。


誰?というのがまず第一に思ったこと。


見たこともなく、親戚にもこんな人はいなかったはず。


泥棒というのも考えたが鍵はどこも締めてあって何よりソファーで横になっている時点でその可能性はなくなった(ソファー小さいから窮屈そう)。


そして、どう見ても外国人ということ。


外国語はあまり得意ではないため起きた時の意思疎通が出来ないのではと頭を抱えた……。


しかし未だに目を覚まさないイケメンさん。


『とりあえず、ご飯作ろう』


腹が減っては戦はできぬ、ということで晩御飯を作ることにした。


念のためイケメンさんの分も作ることに。


日本食はお口に合うかな?







いい匂いがする……。


段々と意識が浮上していく。


ゆっくりと重い瞼を開ける。


そこには見知らぬ天井が広がっていた。


『………………此処は、何処だ…』


俺はワムウと戦っていたはずじゃあなかったのか?


トントンと物音がする方に視線を向けた。


見知らぬ女性が立っていた。


何故?頭が追いついていかない。


すると女性がこっちを振り向いた。


『目、覚めましたか?』


「あ、あぁ……君は……」


『とりあえず、ご飯たべませんか?』


「………は?…………………わかった」

今とどういう状況なのか聞きたかったが彼女のなんとも言えない気迫に押されてしまった……。


しかし1つわかったのが彼女がジャポネーゼであること。


艶やかな黒い髪と吸い込まれてしまいそうな黒い瞳、幼さが残る顔つきの中にも女性らしさをどこか感じさせる。


そしてまた一つ疑問が生まれた……何故俺は日本語がわかったのか…。


生まれて此の方日本語を勉強したことはない。


それなのに日本語を理解し、喋ったのか……。









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