短編
□会話
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名字 名前15歳、只今絶賛興奮中。
心臓がドックンドックン言ってます。
だって、だって…
片思い相手の仁王とプライベートで会えたんだもの!!
あ、失礼。
会ってません、見つけただけです。
お母さんにせっかくの休日に買い物を頼まれて、『だっるー…』と思いながら、近所のスーパーまで来たのだ。
買い物を終えて、おつりでアイスでも買ってこーかなー、と思っていた時、あたしは何回と目で追いかけたかわからない銀髪を見つけたのだ。
間違いない。
あの銀髪、赤いゴム、背丈…仁王だ!!
どこぞの不良じゃない!!
大体、仁王みたいな銀髪、ここらには仁王自身しかいないだろ。
そんなに、銀髪がたくさんいてたまるか。
そんなギラギラな町嫌だ。
ああいう目立つ存在は1人でいい。
仁王だけでいいのだ。
とか思っている今も、実はこっそり仁王の後を追っている。
わかってるよ、ストーカーだってわかってるよ!!でも抑えられないこの感情!!
仁王の私服は、後ろ姿だけでもかなり、オシャレだとわかった。
ブランド物のベストにズボン、多分ネクタイとかもしてるんだろう。
それに比べ、あたしは…
キャミソールにGパンか…
釣り合わね!!