私の騒がしすぎる中2の夏


□6.きっとそうに決まってる
1ページ/3ページ

「さーて、財前と名字さんはどんな仲なん?」
「指輪を交換しあった仲っスわ」
『違います、信じないでください』


忍足先輩、顔真っ赤ですよ。やめてくださいよ。


『ただの友達です』
「え、俺ら友達なん?」
『最低や』


指輪交換した仲とかいうウソ吐く奴がそんな事言うか。

酷すぎだろベイべー。

泣いちまうぜ。

無視より酷いよユー。


「あら〜。光にもそんな冗談言える子ができたのね〜」
「しかも女子で」


金色先輩と一氏先輩が言った。

確かにそう考えたら財前の中では、ウチは結構親愛度がいい方かもしれん。

やって、大塔さんとウチへ態度の違いヤベェもん。


「自惚れてんなや」
『オーマイガー』


またかよ。

デジャヴや。

財前はウチの心を読むのが得意なのか。


『言い直します、あめで繋がったと思われる席が隣同士の仲です』
「ほお〜。あのブログのネタか」


そんな事書いたの財前。


「姉ちゃん、ワイにもあめちょうだい!」


遠山君が手を出して言ってきた。絶対この子状況掴めてない。


『ああ…いいよ?』


でもあめは持ってるんでやろう。


「タコヤキ味がええわ〜!」
『……』


そんなあめ存在しないと思う。してても買わない。


「ソース味な〜!!」


何てことだ。
タコヤキのソース味のあめだと!?おいおい、う○い棒やおっ○っとと違うんだぜ。


『遠山君、タコヤキ味はないねん…ごめんな』
「え〜!!」


そ、そんな事って…!!って顔してるけど、当たり前の事やからな。

遠山君よ、世間を学べ。


「当たり前や金太郎はん」
「そんなあめあっても買わんよ、金ちゃん」


そうだ、そうだ!


「え〜!!」
『オレンジ味でいい?』
「ん〜、ま、ええわ〜」
『ごめんな、はい』
「おおきに〜!!」


キャーーーーー!!可愛い笑顔!!

うちの財前とは大違い!!

あ、後輩にあめやるなら先輩にもやらな。


『先輩たちも「おん、いるわ」…はい』


白石先輩ってなんか怖い。

先輩7人とクラスメイト1人にあめを渡す。
ちなみに味はランダム。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ