短編


□宿題
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『あ、チャイム鳴っちゃった』
「ほら!お前のせいで宿題できなかったじゃん!!ま、いい!!まだ数学じゃねえから、次の休み時間にやってやる!!」
『何言ってんの?今日時間割変更で今から数学だよ?』
「え」


その瞬間グッドタイミングで


「おらチャイム鳴ったぞー。席着けー」

と、数学教師が教室に入った。

あたしはブン太の前の自分の席に座る。


『ドンマイ、ブン太!』
「う、うそだろぉぉぉぉぉい!!?」


めっちゃ叫ぶブン太は


「丸井、静かにせんか」


先生の注意を受ける。


「じゃ宿題の提出だ。列の後ろの奴、集めろ」


その瞬間サーーと青くなるブン太。

それと同時に列の一番後ろに座る仁王がブン太の白紙の宿題を手に取る。


「あっ!仁王、待て…」
「プリッ」


ブン太の前の席のあたしは仁王に宿題を自分から渡した。


『ありがとね、にお』
「おー」


後日、返された宿題は先生に採点されていた。

あたしは満点だった。ははっ!嬉しいぜ!

白紙だったブン太のそれは当然0点。



宿題

「(ってお前地味に満点じゃねーか!!)」
『(だってあたし仁王の写させて貰ったから)』
「(んだと、ゴラァァァァァァァ!?)」
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