恋してます!

□もっと甘く抱きしめて
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「う、そ……」


ねぇ、平門さん。

貴方はいま、どんな顔してるの?


"好きだ"

そう言った平門さんの体温が背中全体に広がって。


「嘘なんかじゃない」

「…だって、おみあいっ」

「大企業の令嬢だったから断れなかった」

「す、好きな人いるって」

「ユズリだ、といっただろう」

「霄に、聞いてって、言った」


そんなに俺が信用できないか

と、平門さんの声が少し悲しそうになる。


違う、信用できないとかじゃなくて。



夢、みたいで。
だって、叶うなんて思ってなかった。

少しでも、振り向いてもらえたらなって。


「私、平門さんのことが、」


ずっと前から、好きだったんだ。


講師に来た、あなたを見た時から、ずっと。



"お名前は?"

"……っ、ユズリです!!"

"良い名前ですね"

"あ、ありがとうございます!"



助けてもらったりして。


"あなたがここに来るのを待ってます"


私、すっごく頑張った。

あなたに会うために。


「平門さんっ!!私、平門さんのこと、ずっとずっと前からっ」


平門さん

平門さん


平門さん



好きです。

誰よりも、あなたが好きです。



本当に、大好きです。




「好き、なんですっ」



-to be continued?-


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