ちびまる小説

□妖精よりも
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――まるこ、小さい頃妖精に会ったの
あなたは信じてくれる?




「妖精?」
花輪くんはわたしの口からそんなメルヘンチックな言葉が飛び出したのがとても意外だったらしい。
とても驚いた様子だった。

ここはいつもの花輪邸。
いつものようにヒデ爺が淹れてくれた紅茶を二人で飲んでいた。
「正確には会ったというより、『聞いた』という『感じた』というか…」
驚きながらもわたしの話を真剣に最後まで聞いてくれる。
そんなところが花輪くんのいいところであり、育ちの良さを感じさせるところだ。
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