ブロークン*ハート
□別れと進路
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学校が終わり澪は部屋に入ると、窓を開け陽太を呼んだ。
陽太はいつものように元気に澪の部屋の窓まで飛び移って入って来た。
澪は俯き、陽太から目を伏せた。
澪「…陽太…大事な話があるの…」
陽太「…どうしたんだ…?澪…?そんな顔して…?…もしかして、俺とのこれからのこと考える気になったか?」
澪「…ごめんね…陽太…。陽太のこと振り回して、今更だと思うけど……私たち別れよう…?」
陽太「…うそだろ………。そうだよな……サプライズだよな!!!?………何とか言えよ!!!」
陽太はそっと澪に手を伸ばした。
澪は、その手を振り払った。
陽太「……澪…?」
澪「ごめん…私……、嘘ついてた…本当はまだギイのこと忘れられなくて。ちょうど辛い時にいた陽太のこと利用してた……。」
陽太「…ギイとは何もなかったんだよな…?じゃあ…」
澪「……ギイが好きだって、守るから一緒にいてくれって言ってくれた。……それで私……ギイと寝たの……」
陽太「嘘だろ……。考え直せ!!…俺はあいつと澪が寝たことなんて気にしないから、俺のとこに戻って来いよ!!俺を選べよ!」
澪「ごめん…できない……私にはギイが必要なの……ギイも私が必要なの……陽太は優しいし大切な友達だと思ってる……だから、別れてください……」
陽太「……いいよ…別れてやっても!!………その代わり、あいつとお前のこと父親と母親にバラすから」
澪「…陽太?……なんでそんなこと言うの……。」