ブロークン*ハート

□夜の過ち
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あれから3日間
澪はギイに無視された


澪は話し掛けるチャンスを狙っているが、なかなか上手くいかない。

 

夕方になり、澪は学校から家に帰ると、
先にギイが帰っていた。


澪「ギイ、先に帰ってたんだ」

ちょうど、ママもまだ帰ってないし、今がチャンスだ!

澪は二階のギイの部屋まで走った。

澪はギイの部屋の前まで来ると、深呼吸してドアをノックした。

無言でドアが開いた。
ギイが澪の顔を見るなり、ドアを閉めようとした。
それをなんとか、澪はドアノブを掴んで叫ぶ。

澪「何で!!何で無視するの…ギイ…お願いだから、話させてよ!!……」


ギイ「……入れ」


ギイは、やっと口を開いた。


澪は少し困惑しながらもギイに促されるまま、部屋の中に入る。

澪はギイに顔を向けた。

澪「…ギイ…ごめんね……あの時、押しのけたこと怒ってるなら謝るから…だから……無視しないで!……私の事嫌いにならないで……」

ギイ「…俺が澪を嫌いになるはずないだろ!!俺はその逆だ……っ!!なんで
俺を受け入れないんだよ…?」

澪「…ギイ…私ね、ずっとギイの事が好きだった……。正直ギイに好きだって言われて、もの凄く嬉しかったの。……でもね、パパやママにバレたら私…ここに居れなくなる……それよりもギイといれるなら私何でもする。だから、ギイの気持ちには応えられない…これはギイのためだから…」

ギイは澪を抱きしめた。

澪「ギイ!!…離して…私のこと大嫌いって言って……お願い……」


ギイ「そんなこと俺ができると思うか?……秘密、2人だけの秘密にしよう。どんなことがあっても澪のことは俺が守るから、…そばに居てくれ…もう俺から離れようとするな…!!」


澪「…ねえ、ギイ覚えてる?小さい頃した約束のこと。ずっと考えてた…いつかギイのお嫁さんになるって、……でももう無理だってわかったよ…。だって、私は男の子。これはいけない事なの…。ギイは私といても幸せにはなれないの…だから、全部忘れて…ふつうの兄弟に戻ろう。」

ギイ「…勝手に終わりにさせてんじゃねーぞ!!俺はお前がいいんだ!!お前以外のやつなんか抱きたいと思わない!」

澪「……どうして……そんなこと言うの…?……私だって辛いよ…ギイのこと大事だから……ギイの心がほしいと思ってる…。でも…」


ギイ「澪!!…澪が困ることは絶対しないから……だから、俺のことちゃんと見てくれ!!」

澪「…ギイ。」

澪はそっと頷いた。俯いていた顔をゆっくりとギイに向ける。
すると、2人の視線が合致した。

ギイ「…澪…、触ってもいいか?」

澪は頷いた。

ギイは澪の頬に優しく触れる。ギイの顔が近づく。そして、2人はゆっくり唇を重ねた。唇はだんだん、熱を増しキスは深くなる。澪は息苦しさにギイの腕を強く押す、が、それはギイの手によって阻まれる。次の瞬間、バランスを崩した澪はベッドに倒れる。

ギイは澪の手首を抑えつける。

澪「ギ…イ…やっぱり…」

ギイ「…優しくするから」

澪「……うん……」


ギイは服を脱ぎ捨て、澪の服を脱がし始める。脱がしながら、澪の首筋にキスを落とす。それに思わず澪から甘い声が漏れて、お互い顔を赤らめる。
再び口付けを繰り返す。首筋から鎖骨、胸、腹、太ももへとキスを落とす。澪の身体は敏感に跳ねる。

ギイ「澪…最後までしていい…?」

澪「…うん…」

ギイが澪の腰を掴んで自分に近づけた。

ギイ「じゃあ後ろ向いて…」

澪は従い、ゆっくりとギイに背中を向けた。
ギイは後ろから澪の首筋に優しくキスを落とす。

ギイ「澪の体、綺麗…色も白いんだな…澪が俺のこと受け入れてくれて…夢みたいだ…嬉しいよ…」

澪「……そんなことないよ…私なんて…ギイの方が容姿が良いし、何でも出来て頭いいし…モテるのに…私なんかに構ってくれて…私の方がみたい…」

ギイ「澪は自分に自信持てよ!!自分が思ってるより、お前はすっげー可愛いぞ…//その証拠に俺が10年以上もお前に惚れてるんだからな//!!」

澪「ギイ…ありがと//」

そして再び、お互いの唇が重なり合う。ギイの舌が澪の舌を絡めとる。2人の息づかいが荒くなる。
そして、お互いの腰を重ねた。澪の脚が広がる。澪の後部にギイの自身が入って行く。そして徐々に、澪を突き上げる。
澪は初めての感覚と激痛に喘ぐ。

澪「…んっ、んぁぁっ!!!!!ギイ……」

それにギイは動きを止める。

ギイ「…澪…ごめんな…痛いなら無理にしないから…言って」

澪「…ううん…大丈夫…して…」

ギイ「…わかった…なるべく優しくするから…」

ギイは再び澪に挿入したまま、ゆっくり腰を動かす。澪の中に優しく打ちつける。
すると、最初の激痛から段々と気持ちいい快感に変わった。そこに熱を持つ。

ギイ「澪…俺の事感じてる…?」

澪「…うん…気持ちいよ…」

ギイ「…俺も澪がもっと欲しくなった…」
 

そして、情事が終わると、ベッドで添い寝していた。

ギイ「…澪…?腰大丈夫…?痛かったろ…?」

澪「…大丈夫…ギイが優しくしてくれたから痛くなかったよ…………それに比べて私はギイのために何もできなかった…ごめんね…」

ギイ「そんなこと澪は気にしなくてもいいんだよ…!俺は澪が受け入れてくれただけで十分だから!!」

澪はギイに抱きついた。
ギイも澪に手を回す。
2人はまたお互いに唇を重ね合う。
舌と舌が絡まり合いながら、噛みつくようなキスをする。


バタン!!!ガチャ!!!
玄関から、誰かが入ってくる音がする。
しばらくすると、母親の声がした。
2人を呼んでいるようだった。
2人は顔を見合わせ戸惑う。
ママがギイの部屋のドアを叩く音がした。
ギイはすかさず、澪の口を手で押さえ、ドアの向こうにいるママに応える。


ママ「ギイ!あなたいるの?今日は早いのね?それよりさっきから澪ちゃんが見当たらないんだけど…何か知らない〜?」

ギイ「…そんなこと知らねえよ…トイレじゃねぇの!……」

ママ「あら、そう。分かったわ。じゃあ、もう少しで夕食だから。澪ちゃんが戻って来たら言って降りて来なさいね〜」

ギイ「あぁ、分かった」
 
ママが階段を降りて行く音がし終わると、澪の口から手を外した。

澪「…っ!!!!っはぁ……苦しいよ……びっくりした…ママにばれちゃうと思った………」

ギイ「だってあの状況で澪に声出されたらばれるだろ…ああするしか…!!!」

澪「…わかってるよ……誰にも知られたらいけない秘密を守るって大変だね…」

ギイ「…そんなこと言うなよ…悲しくなるだろ…俺はずっと澪といれるならどんなことでもするつもりだから!!」

そんな会話をした後、澪は服を着てギイの部屋を出た。

パパとママ、世間にも全部“秘密”。
関係を結んだその日から、二人の生活は変わった。
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