ブロークン*ハート

□片想い
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澪はぼーっとしながら、

リビングへ足を運んだ





陽大と話しながら帰ったためか、

時間がかなり経っていたらしい

外はもう日が落ちて暗かった





家の中では

パパとギイがソファーに座っていた

その傍らにはママが座っていた


ギイと視線がぶつかった


ギイはすぐに視線を外して

二階の部屋へ行ってしまった




すると真っ先に

澪の顔を見るなり

ママは澪を抱きしめた




パパは優しい声で、

「おかえり」と声を掛けた



ママは澪に心配そうな表情を浮かべた



澪はそんなママを見つめた




「ママ、遅くなってごめんなさい…
ギイは…」



ギイを庇おうと弁解しようとした時、

ママの言葉に遮られた



「聞いたわ…今日、
学校から電話がかかってきて、、
…澪が足をケガしたって聞いて……
ママ凄く心配してたのよ……
それに、
ギイが澪のクラスの子殴ったらしいわね……あの子から直接聞いたわ……」




澪は心配そうなママを見つめて言う



「…ママ、私はもう平気だよ」


心配性のママを安心させるため、
ふわりと微笑む



「そう、ならいいの」

ママは安心したように微笑みかえした





「じゃあ、もうご飯できるから、
早く着替えて来なさい」





澪は頷くと、
二階の部屋に上がった




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