残酷物語
□Coffee Break
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僕はいつも楽しみにしている時間があるんです。
それは毎日の午後3時。おやつの時間です。
今日もゆっくりおやつの時間を楽しみたいと思います♪
…………と思ったんですけどね…。
「やっほー、フリッピーいるー?」
突然の来訪により僕は準備していたココアとクッキーを机に置くと椅子を離れドアに向かった。
ドアを開けると無造作な青い髪の鈍感な彼が立っていた。
「やっほー、フリッピー。早速お邪魔するねー」
呑気に彼はそう言うとつかつかと僕の家に入ってきた。
僕は少し不愉快だったが、もう入ってきてしまったため、しょうがなくそのままドアを閉めた。
「フリッピーらしいお家だねー」
部屋に戻ると机から離れた位置のソファに無断で座った彼が言う。
相変わらず彼は何処までもマイペースだと思う。
…………靴はいたままだし。
彼は少しキョロキョロすると机の上のクッキーを見て
「あ、もしかして今からおやつの時間だったー?ごめん、邪魔したねー。」と言っていた。
どうせ悪いと思ってないだろうが。
クッキー食べてるし。
僕は仕方なく一杯ココアを注ぐことにした。