BOOK
□再会
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翼「あの、どちら様でしょうか?」
電話の声は結構若い。
イタズラ電話かな…。
エリナ『ひどぉーい!翼
ちゃん、わたしだよ従姉妹のエリナ!名前聞いてもわからない?』
翼「えっ!あのエリナちゃん?!うわ、久しぶりー!
あ、ごめんね。
なんせ、かなり久しぶりだから。
最後エリナちゃんに会ったの、中学生くらいだったし。」
エリナちゃんは、母の妹さんの娘さんで、中学生の時に両親と韓国に移住してから、まったく連絡もしてなくて…だから誰の声かもわからないでいた。
エリナ『そっか…そうだよね。
ごめんね、全然連絡してなくて。』
翼「ううん、わたしも。
それより、今はもう20歳くらいだよね?就職活動はどう?」
エリナ『あたしね、いま歌手の仕事してるの。
それで、翼ちゃんにお願いがあって電話したの!』
え?え!?歌手!?
翼「すごいー!!どうやってなったの?!」
エリナ『翼ちゃん
落ち着いてっ。
そこの話はまた韓国来てから話すわ。
それより、翼ちゃんに家政婦として韓国に来てほしいの。』
え?かかか韓国?!
2PMが、ジュノがおられる韓国?!
エリナ『ダメかな?
翼ちゃん、昔から料理とかお掃除とか好きだったし。
もちろん、給料はかなりいい値で出すよ』
エリナちゃんが何か言ってるのは聞こえるんだけど、
それよりも韓国に行けるってことに、わたしは頭の中は2PMとジュノがわたしを空港から迎えてくれている妄想でいっぱいになっていた。