☆main☆
□出会い
1ページ/2ページ
▽▲▽
「助けて…。」
暗闇の中で聴こえるのは女性の泣き声。
自分の姿さえ見えないこの闇の中で、ただ聴こえてくる泣き声。
「君は一体誰なんだ?どうして泣いているんだ?」
俺は何度も繰り返し問う。
しかし返ってくるのは泣き声と「助けて」の一言だけ。
でも、俺は…この声の主を知っているような気がした。
透き通った、か細い声。
その声は問いかけにも答えずただひたすら助けを求める。
「一体…君は…。」
そこで泣き声の主が泣き声でもなく、「助けて」でもなく一言言った。
ー兵器を…壊してー
その一言を最後に、俺は夢から引き戻された。